さんこんにちは!
天使 霊(アマツカレイ)です。

『ブログはじめました②』ということで、

このブログの2大テーマである

『バトスピ』と『咲-saki-』

この二つのことを紹介しています。

前回の記事ではバトスピを紹介しました。


なので、今回は『咲-saki-』について紹介していきます。

よろしくお願いします。




『咲-saki-』とは、一言で言えば、
ガールズ麻雀青春群像劇』です。






作はコミックですが、次々とアニメ化され、様々な外伝が生み出され、未だファンが増加中の人気作です。

者は『小林 立』先生。(ブログはこちら)
発行は『スクウェアエニックス』で、
『ヤングガンガン』にて好評連載中です。

行本化もしており、最新刊は今、2017年3月11日現在では16巻が最新刊となっております。

原作コミック公式サイトはこちら



て、早速ですが、紹介していきます。

僭越ながら先ほど、咲-saki-と言う作品を、

ガールズ」「麻雀」「青春」「群像劇」と表現させていただきました。

これら一つ一つについて掘り下げていきたいと思います。


ガールズ

咲-saki-という作品の主人公は、宮永 咲(みやなが さき)という、女子高生です。

また、舞台は女子のインターハイということで、たくさんの女子高生が描かれます。

そして、この作品に出てくる女の子達は、割と高い頻度でエキサイティングな服装をしています。いわゆる、「はいてない」と呼ばれるアレです。初見ではエロいと感じていたような記憶が微粒子レベルで存在しているのですが…慣れとは恐ろしいものです←


わゆる萌え系と呼ばれる類の作品であるため、可愛かったり、格好良かったりする美少女がたくさん登場しますので、それだけでも好きな人は好きだと思います。

みに、僕の一番のお気に入りキャラクターは、主人公、宮永咲と双璧をなすキャラクターであり、実質二人目の主人公と言っても過言ではないこの方!


原村 和(はらむら のどか)さんです!





どうです?美しいでしょう?

の『咲-saki-』という作品には、原村和に勝るとも劣らない魅力的な美少女が沢山登場します。

みに、女性キャラと比べると少ないけど男性キャラも割と登場します。
とは言え、あまり男女間の恋愛とかはないです。寧ろ百合百合しい美少女達の仲むつまじい友情関係が掘り下げられていく傾向があります。
 
イトな百合が好きな方は、そっちの方でも楽しめると思います。
勿論、苦手な人も楽しめる本当にライトな物ですのでそこはご安心を。(アニメ版は百合っぽい描写が追加されたり、強調される傾向があるので、苦手な人は原作の方がいいかも?)

項目で詳しく書きますが、麻雀をテーマにした漫画作品としては、この「美少女が麻雀をする」という点だけでも、非常に革新的でした。

のブログを読んでいる読者の方の1%は、「でたー!萌え美少女にやらせれば何でもいいと思ってるヤツー!」と思ったかも知れません。

んでもない。
この作品は「美少女」であることと同じかそれ以上に「麻雀」であることが重要な作品です。
なぜなら、麻雀漫画としても素晴らしいからです。
くわしく説明します。



次に
麻雀

の作品は、麻雀漫画です。
特に本編ではかなりの頻度で麻雀しています。

れもそのはず、この作品の世界観では、麻雀とは国民的競技であり、毎年大規模な全国大会が行われているのです。




ー原作コミック1巻よりー

そらく、咲-saki-の世界での麻雀は、
こっちの世界での野球やサッカーのような位置付けにあるのだと考えられます。

上手い下手を考慮しなければ、
国民の誰もが1度くらいはやったことがあるような、
国民的競技として麻雀が君臨する世界。

そんな世界で毎年開催される大規模な全国大会の一つである、全国高校生麻雀大会(インターハイ)で優勝を目指すのが、主人公「宮永咲」と、その仲間達…清澄高校麻雀部です。


清澄高校麻雀部

て、これで麻雀がストーリーにおいてキーになっていることは伝わったと思います。


勿論それだけではありません。

この咲-Saki-という作品、
麻雀漫画としてのクオリティも格別です。

者の小林 立(こばやし りつ)先生の、麻雀描写へのこだわりは留まるところを知らないのです。



雀漫画に関わらず、実在する競技などを題材とする場合はかならずストーリーの中でその競技(咲-Saki-の場合は麻雀)をしている様子を描写します。

ですが、漫画家というのはあくまで漫画のプロであり、その競技のプロではないので、知識や経験などが少ないです。

そのため、競技中の細かい描写や、高度な技術等を描くにも限界があります。

読者の中には少なからずその競技を好きな人もいるので、実はそれほど凄くないことを演出だけで凄い事だとゴリ押ししても、説得力がないですし、何よりそのレベルの低さにがっかりするでしょう。

また、ルールや定石などを完璧に理解していないが故に、実際にはあり得ないことをサラッと書いてしまったり、矛盾があったりする事もあるでしょう。


そのような事態を避けるために、最近の漫画作品(特に将棋や碁のような文化系スポーツ含む、スポーツ漫画)では、その競技のプロ(もしくはプロと同程度の立場)の方に監修や、協力を依頼することが多いのです。


ころが!
咲-Saki-原作コミックの麻雀は、
作者の小林立先生が1人で全ての牌譜(一人一人がどのように麻雀を打ったかの記録)を作っているのです!

それも、牌譜を作って、そこから描きたい部分を選んで漫画のコマに写し出すという行程を踏んでいます。

これはつまり、漫画のコマの中に描かれていない部分まで、全てのキャラがどのような打ち方をしたか、その全てにしっかりと根拠があるということです。

これがまた凄いことで、
とにかく強い、とにかく凄い、他が弱い、相手にならない、そんな勝ちが約束された主人公がいる漫画とは違い、常に対戦相手含め4人分の精一杯の麻雀を描くために、単純計算で4倍の手間がかかります。

勿論全ての対局で全員が深く掘り下げられるわけではないので、単純に4倍の手間とは言いにくいのですが、訂正するつもりはありません。
寧ろ、4倍以上かもしれないのですから。

考えてもみて下さい。
見ず知らずの4人が全力でぶつかるんです。価値観、麻雀観、モチベーション、性格、戦術、技術、精神力、何をとっても全く同じ人はいません。
ましてや、麻雀というゲームは、性格というか、人間性というか、そう言った物が出るゲームです。これを極めれば絶対勝てるという必勝法は存在しない。セオリーこそあれど、運がよければアマチュアがプロに1勝することもできるゲームです。

が言いたいかわかりますか。
そう、そんな全く違う4人を描くのであれば、麻雀を打つときの思考も4者4様、作者は全く違う4人のキャラクターを、麻雀の盤面にも描かなくてはいけないのです。

捨て牌一つ見てもそうです。
上品にキッチリ揃えておくキャラクターもいれば、ぐっちゃぐちゃなキャラクターもいます。

打ち筋もそうです。
徹底的に理詰めの打ち方をするキャラもいれば、早上がりを貫くキャラもいたり、ここ一番というときに敢えて悪い待ちを選んで勝負するキャラもいます。
その全てにはそのキャラが今まで歩んできた人生や、共に歩んできた麻雀部の仲間との練習の成果が現れています。

咲-Saki-に登場する牌譜の中に、小林立先生が説明できない牌譜はきっと存在しないでしょう。

そのくらい作り込まれています。

もう一度言いますが、それらを小林立先生たった1人で作り上げているのです。

この作者の麻雀への愛や見識の深さは、まさに深海級!
小林先生は深海魚なのかも知れません。(人間です)


んなわけで、小林立先生の凄さと、そんな先生が通常の4倍以上の手間と知識と想像力を使って生み出す圧倒的な麻雀描写は、アニメ漫画があまり好きではない麻雀好きの方であろうと、一見の価値ありです。



…さて、ここまで「麻雀が凄い」と力説しておいて何ですが、

実はこの漫画、
麻雀をよく知らない人が読んでも、問題なく楽しめます!

寧ろ咲-Saki-を知っている人には、こっちのほうが多いかも知れません。

「麻雀は知らんけど、咲-Saki-は好きだねー」

という考え方、、、





の漫画に登場するキャラクターの中には、現実を超越した不思議な麻雀をする打ち手が存在します。
たとえば、嶺上開花という役を狙って上がることが出来たり、次の自分のツモで上がれることがわかってからリーチすることが出来たり、必ず海底(ハイテイ)で上がることが出来たり…etc.

そんな超能力じみた麻雀をするキャラの存在も、咲-Saki-の魅力の一つです。

彼女たちの麻雀には花があります。
作者の小林立先生による、幾多の演出により、彼女達の闘牌は時に優雅に、時に美しく、時に激しく、時に絶望を与え、時に心を動かすのです。

特に主人公、宮永咲の得意技の嶺上開花は、「峰の上に花が咲く」という意味があるのですが、
咲が嶺上開花を上がるときには、花が舞い散る素晴らしく美しい演出がなされます。

きっと麻雀を知らない人も、彼女の闘牌に目を奪われ、魅了されることでしょう。


こで、何でやねん!って思った人もいるかも知れないですね。

そんな超能力麻雀されたら、麻雀描写に説得力がないだろと。
現実離れしすぎていて、それは最早麻雀ではないのではないかと。


安心下さい。


そもそも、このような漫画的な手法というのは、多くの前例があります。

麻雀というゲームは、まだまだマイナーで、ギャンブルとか、ヤクザとか、そういう暗いイメージが払拭出来ていないです。

というか、咲-Saki-以前には、そういう世界を描いた漫画しか存在しなかった可能性が高いです。

そんなマイナーなゲームをテーマにしている以上、麻雀を知らない人にも楽しんで貰える魅力が必要です。
そう、それがいわゆる必殺技的描き方なのです。


日本ではメジャーではない(なかった)スポーツをテーマにした超有名漫画も、そういう手法をとっていました。

テニスの王子様、とか、アイシールド21とか、黒子のバスケとか、いくらでも例は出せます。


殺技のような描き方をすることは、非常に高度なテクニックを緻密に描くよりも簡単に、見ている相手の目を引きつけ、憧れの感情を植え付けやすいのだと思います。
とくに、読者にあまり知識が無い場合に、その傾向が高いと思われます。

さらにこの手法のいいところは、
こうやって心を引きつけることで、その競技自体に興味を持って貰えることです。

漫画を読んでいて、

「やっべ、かっけぇ…。俺もやってみてぇ。」

みたいに思ったこと、ありませんか?

そしてそんな作品の主人公は決まってその競技が大好きです。
だから人の心に響く名言を残します。
「大好きです。今度は嘘じゃないっす」

だから誘ってきます。
「アメフトやろうぜ!」

だから語りかけてきます。
「麻雀って楽しいよね。一緒に楽しもうよ!」


う、咲-Saki-もまた、スポーツ漫画のように、読者を麻雀の世界へ誘うのです。



もそもですね、咲-Saki-には超能力じみた打ち手がいますが、必ずしもそれが強いとは限りません。

いや、強いには強いんです。
でも、勝てない相手ではない。

必ずしも
能力アリ>能力ナシ
とは限らない。

事実、能力ナシで優勝候補とか、普通にいます。 

能力じみた麻雀はできない普通の打ち手が、非常に高度な技術や、読み、戦略で、超能力麻雀に挑み、全力でぶつかり合うシーンは、非常に熱いし、かっこいいし、面白いです。
それにそれらのテクニックは、すぐに自分でも実践で用いることの出来る物だったりして、麻雀初心者や中級者なら、参考になることも多いのでは無いかと思います。


と、このように、全ての試合、全てのキャラクターの打つ麻雀が魅力的なわけです。
名シーン、名場面は数知れず。
麻雀のシーンだけでもこれだけ魅力が詰まっているということが伝われば嬉しいです。



長くなりすぎてしまったので、二つに分けます。

続きは次の記事で!