家族の絆 | toiro labo  心に映る色言葉を翻訳します

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カラートランスレーター(色の翻訳家)鶴田実花
人生の塗り絵を書くなら何色をえらぶ?自分を彩る色は、自分史を語ります。
投影された心をカラーボトルに映し出し、心の声を聴きます。
ほっと一息つきたいとき、ちょっと振り返りたいとき、一休みのお手伝いをします。

仕事の打ち合わせに60代の女性と。

ふとしたきっかけで人生の「家族の絆」についてお話が出てきました。

「家族の絆」をテーマにした内容にしよう、という事になったわけで。

改めて聞かれると、「我が家はなんだろう?」と考えるわけです。


その時に60代の女性は半生についてお話くださいました。

その方の旦那さんが「人の心の裏側を読む(さっする)」であったり、「人との早い会話のテンポについていけない」という軽度ではありますが「障害」があるそうです。

知的障害はないため、学習には問題がない点で余計に認知がおくれたそうです。

今ではよく知られるようにもなった「障害」ですが、なにぶん60代。今では当たり前の知識も、まったく知りえる事はできず。

これまでの人生にその様な知識を持つ人も近くにおらず、情報開示も進んでおらず、本も少なく。ということで、ご本人はもちろん、ご家族も数年前まで知らなかったそうです。

旦那さんの障害の名前を教えてくださったとき、「知っていますか?」と静かに言われました。

私が知っていますよ。っとお答えすると。

なんとも言えず、安堵と喜びとわずかに悲しい顔をされました。

「人の言葉の裏側をさっすることができない」 そんな表現でご主人のことを周囲にこぼすと、「そんなん誰でもやん」と返されてきたそうで、もう周囲の方々に理解を求めることが嫌になっていたそうです。

堰を切ったようにお話され、でも数年前に娘さんが成人されたおり、あるきっかけで障害の事を知り、お父さんがその障害では? と思われたところから認知されたそうです。

今までは「性格」だと思って許せない、腹が立つ、っと険悪になることも多かったそうです。

それが「障害」であると分かったことで、色々なわだかまりが解けていかれて、今では絆を深めることができている、という体験をお聞きしました。

最後に「知っていてくれてこれほど嬉しいことはありません」とおっしゃってくださいました

私は具体的に何もアドバイスをしたわけではありません。

ただ知っていただけです。そして症状を聞いて、「そうですね、そういう特徴がありますね」と頷いていただけです。

ですが、私が「知っている」ということで本当に喜んでくださいました。


無知こそ悪だ!と聞いたことがあります。

是も非もなく、ただ「知っている」、「知ること」の大切さを教えてもらいました。


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