一昨日の夜、テレビで
「子宮頚がんワクチンの積極的勧奨が一時中止となった」
と流れた時、娘が珍しくニュースに喰いついていました。

(うちの自治体による助成金システムの年齢制限で)
わが家の二人の娘のうち、ワクチン接種を済ませているのはこの娘だけ。
半年かけて3回打った筋肉注射が痛かった記憶が蘇ったのか、
自分の受けたワクチンが一体どんなものだったのか、
よく知りたい、知らなくては!と思ったのでしょうね。

詳しくはこちら↓
子宮頸がん:接種勧めず ワクチン副作用検証へ 厚労省

(毎日新聞 2013年06月14日)
...4月から予防接種法に基づく定期接種が始まった子宮頸(けい)がんワクチンについて、厚生労働省の専門家検討会は14日、接種後に体に痛みを訴える中高生らが相次いでいることを受け、積極的に接種を勧めることを一時差し控えることを決めた。厚労省は定期接種自体は中止せず、原因や症例を詳しく調べる...

実は、私は3年前にこんな記事を書いていました。
日本でも厚生省の認可が下りて、ワクチン接種が始まったばかりの4月に
新聞でPR記事を見たとき書いたものです。
子宮頸がんワクチン

正直言って、今回、厚生省による勧奨中止と聞いたとき、
とても残念な気持ちになりました。

先月の記事で書いたように
風疹、麻疹のワクチン政策と同じ失敗を繰り返すのではないか?
と思ったからです。
感染症の予防接種~風疹の流行で思ったこと~
【拡散希望画像】~風疹が大変暴れている!~

風疹、麻疹ワクチンは、接種を個人の意志に任せてしまった世代で
大流行が何度も繰り返し起きるという先進国では例を見ない危機的状況
明らかなワクチン行政の失敗です。
副作用リスクだけに必要以上囚われていると
ベネフィットが無くなるどころか、もっと深刻なリスクに見舞われる
(新生児の先天性風疹症候群など)こともあるのですね。

子宮頚がんの場合、非常におおまかにいうと
ワクチンによる副作用で苦しむのは、およそ10000人に1人
(副作用を訴える映像は衝撃的で、多くの人をリスクしか見えないようにしてしまいますが)
一方で、子宮頚がんで亡くなる人は、毎年2700人ほど。
ワクチンががん発症を予防する効果は7割程度。

これらの情報から、みなさんはどう考えますか?

こちらのお医者さんのブログも参考になると思います。
HPVワクチン「積極的な勧奨一時中止」を評価する

それにしても(この記事にも書かれてますが)今回の発表、なんか混乱しちゃいますよね。
接種の勧奨一時中止というのは接種中止ではないから公費負担は続くらしいですが。

私は3年前、リスクを差し引いてもベネフィットがあると判断したのですが、
今またもっと情報が必要だなという気もしています。


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先日の記事感染症の予防接種~風疹の流行で思ったこと~では、
「小さなリスクを避けたがために大きなリスクに直面することになった」
その直面するリスクの具体的な内容までは言及しませんでした。
続きを書かなくては...と思っていたところ...

今日たまたまツイッターで、漫画家 石川雅之さんのこんなツイートを見つけ、
これはできるだけ多くの人に見ていただきたいと思い、こんなちっぽけなブログではありますが、私も掲載させて頂く事にしました。

もやしもんと感染症屋の~風疹が大変暴れている!~



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一昨日5月9日のNHKクローズアップ現代
風疹大流行  ~遅れる日本の感染症対策~

はご覧になりましたでしょうか? ↑をクリックすると
番組前半部分の動画と番組全体の内容が読めます。

残念なことに現在、日本では過去最悪のペースで風疹が流行しています。

このニュースについては、後でいろいろ考えてみることにして、
まずは、わが家の話から...

実は、私はこの数ヶ月の間に、久しぶりに娘たちの予防接種記録をチェックするという作業をしたのでした。

まずは、今は大学生になっている長女に届いていたMR(麻疹measles、風疹rubellaワクチン接種のお知らせに関連してです。
平成24年度のMRワクチン無料接種の対象が、中学1年生と高校3年生だったため、
「3月31日までなら無料です、それを過ぎて接種する場合は1万円かかります。」
と、そこには書いてありました。

しかし日本では、1回接種を済ませた子供が、さらに免疫力を高めるために2回目の接種を勧めるというのが本来の目的。
うちの娘たちのように、イギリスですでに2回のMMR(麻疹 、流行性耳下腺炎 mumps、風疹)を受けている場合は、今回の接種は必要ないのではないか?と思いました。そこで、本当にちゃんと2回と受けたのか、改めて記録を確認することにしました。

その日本の母子手帳に相当するものはというと、
イギリスのPCHR →Personal Child Health Record  
(娘たちの頃のは、クマさんのイラストはなかったですが)
通称 RED BOOKです。母子手帳と違う点は、子供の独立した健康記録ってところでしょうか。

これで見ると、たしかに1歳と5歳で2回接種していました。

次に、次女もRED BOOKでの予防接種の確認作業が必要になりました。
この夏休みにアメリカの大学のサマープログラムに参加するため、Medical Release 書類を記入しなければならないからです。
ポリオPolio、破傷風Tetanus、麻しん、風疹、天然痘Smallpox
(えっ?天然痘?これって1980年にWHOが根絶宣言したのでは?なぜここに?と疑問は残りますが...)

天然痘以外の欄はRED BOOKの記録を元に書き込むことができました。

さて、最初のニュースの話題に戻りますが、
今流行している風疹の患者のほとんどが20代から40代。副作用が問題になったことを受けて、国が平成6年に法改正し、接種を個人の意志に任せてしまったため、接種率が大きく低下した世代だそうです。日本もイギリスと同じMMRだったのがMRワクチンに変わったのも、この頃のようです。

国に感染症対策の責任があるのはもちろんですが、私は、私たち国民ももっと学ばなければならないことがあるような気がしてなりません。

副作用のリスクがあると聞くと、それが避けたいがためにワクチンを接種しない選択する。
しかし、小さなリスクを避けたことが、結果的にもっと大きなリスクの原因となることもあるのです。

必要なのは、リスクトレードオフの考え方でしょうか。

副作用のリスクは十分小さなリスクなのですが、その小さなリスクでも、自分に起こるか起こらないか、2つに1つと感じてしまうと、たとえば実際0.01%であっても50%と感じるようになっていまい、小さいリスクだと捉えられなくなるとか?(リスクを程度で考えられないというのはどういうことなのか想像しています...)

他の先進国に比べ日本で感染症ワクチン普及が遅れている理由の一つに、リスクを程度で考えることが苦手な国民性もあるような気がしてなりません。



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気温0℃前後という例年より厳しい寒さのイギリス
イースター休暇でやっと観光シーズンが始まろうかとしていた時期、わが家は南部ドーセット州にある化石の町Lyme Regisライム・レジスに行ってきました。
ここは街灯のデザインもアンモナイトで可愛いですね。


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これはイギリスの地層年代分布図
ロンドンは第三紀、その周りの緑は白亜紀(ドーバーの白亜の絶壁が思い浮かびます)そして水色がジュラ紀で、今回訪れたライム・レジスはその水色分布南端の海岸にある町です。
この辺りはジュラシック・コーストと呼ばれており、ジュラ紀を中心に白亜紀、三畳紀の化石がよく見つかるそうです。(ジュラ紀は今から約1億5千~2億年前です(o_o))


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さすが化石探しが目的のお客さんが多いせいか、宿のボードには潮の干満時刻が!

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翌日朝食後、ライム・レジス化石博物館が企画するFossil Walkに参加、案内人は海洋生物学者のパデさんです。


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化石探しには天候の悪い冬、とくに嵐の後が狙い目とはいうものの、崩れやすい状態の崖の近くは危険です。(状態が悪すぎると警察によって閉鎖されます。)


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でも、崖をハンマーで削るなんてことをしなくったって
ほら、足元にアンモナイトの化石が!


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ここにも! 
とにかくアンモナイトのかけらは沢山見つかりました。


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でも、今回私が見つけた最も貴重な化石はこれ!
パデさんも、これは素晴らしい!と太鼓判を押してくれました。

「魚竜」ICHTHYOSAURの椎骨の化石です!

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魚類から爬虫類に進化する途中の「魚竜」は今のイルカのような形態ですね。


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博物館にはその化石を並べて「魚竜」を再現したものが展示されていました。

凍えるように寒い海岸歩きでしたが(途中転んで痛い思いもしたけど...)
なかなか面白かったです。コレクションがまた増えました!^^

一つだけ心残りなのは、せっかくドーセット州とデボン州の境目の町まで行っておきながら、デボンシャー・クリームでアフタヌーンテーするのを忘れたことでしょうか...^^;

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今年は桜の開花が早く、東京では入学式の季節を待たずに満開となってしまっています。
みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

2ヶ月近くブログを留守にしてしまいました。
その間、紆余曲折はありましたが、上の娘はなんとか第一志望の日本の国立大学に進学が決まりました。そして、オファーをいただいていた英国の大学は辞退しました。
しかし、その英国の大学には彼女がこれから大学で専攻予定の分野で世界的に有名な大学院もあるので、またご縁があればいいなあと思っています。(気が変わって全く違う方向に行くことになるかもしれないですが...)

ニュースなどでご存知かもしれませんが、
最近、日本の大学はグローバル人材育成に力を入れています。
娘が入学する大学でも、海外の大学でのシンポジウム、フォーラムなどへの派遣制度がいろいろあるようです。選抜されると奨学金ももらえます。こういう制度を積極的に利用し、日本で大学生をしている間にも、機会があれば海外に出て、外からの刺激を受け続けたいと本人も考えているようです。ネットでMITの講義を見たりするのもいいですよね。

さて私自身のことですが、4月から仕事がかなり増えるため、ブログの更新は忘れた頃に...という感じになってしまいそうです。
でもツイッターなら気軽に使えるので、定位置を@brunbunbyに移行し、まとまった投稿をしたいときにブログという方針にしたいと思います。

また、この春休みはイギリスに行きます。今回のメインイベントは20年ぶりにLyme  Regis を訪ねることです。この化石の街からもつぶやく予定ですので、よかったらツイッターのアカウントを覗いてみてくださいね。
Lyme Regis については以前の記事をどうぞ~ ^^

自分で拾ったアンモナイトなど

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