SANAその戦術”氣”闘法
森羅万象・あらゆる物質
すべてに”氣”を流し自在に操る
弓矢のように拡散させて大量に相手にぶつけるか、一点集中そこに狙いを定め、10あるうち10そのすべてを放つか
もうひとつ”氣”を溜める闘法もある
サナはそれを狙っている
サムソンもまた武術家として”氣”を練る方法を知った者であり、それはこの格闘法から逃れられないことも意味する
もちろん、お互いに
たとえば魔法使い
魔法使いと魔法使いが呪文を唱えれば、同じ術者同士レジストは不可能 より強い力を持つ側が、相手の術を”破壊”して自分の呪文をぶつける
但し、対戦士であり、その人物が高い抵抗力を持てばレジストそのものが可能
属性が異なるために起こる現象
この世界では同じ戦術の者同士の対決が最も難しいといえる
つまりはそんな世界だ
サナは自分が有利と確信している
”氣”闘法のレベルはサナのほうが遥かに上であり、また奥の手を隠している
カードゲームと同じ
最強の手は最後に使う
まずは記憶から解放されるのを待ちますか・・・・・・・
”魔女”になりなさいの声あり
魔女は不思議な力を持つ者の”総称”です
あなたは”人の心を助ける魔女”になりなさい いいですか、心です
心の栄養は体の栄養
いいですか 魔女ですよ
だから自ら”Witch”と名乗ったのでしょう?
不思議な声
だからわたしは
とまらないし 考えて一日を終わらせることは もうない
動き出さないといけない 少しずつ
そこにあるもの
あんまりそれが眩しいので わたしはそれを確認できずにいた
やっと見えてきたら遠くに行ってしまい やがてまたすぐ足元に現れた
これは追いかけっこだったのか
いつもいろんなところに目を向け 素直に耳を澄ましていないと消えてしまうから
眠っていても心だけはいつも目覚めている
もう少し寄り道
サナもサムソンも
もう少し違う考えをもてないかしら?
せっかく同じ志を抱えているのなら
殴り合うより 磨き合うことはできないの?
このままでは
どちらかが死ぬまで終わらないよ
どんなにこれは勝負だと言っても
やってることは殺し合いにしか見えていないわ
ローレンスの記憶:1
月が消えた。月を避けて生きてきたサムソンこそ有利か?
そう思われたとき。
雷。
空が騒いでいるのか? 困惑しているような、そう見えた。
サムソンの動きが止まった。
「ああ・・・今度はあなたね」
次はサムソンだわ。
ローレンスという古代の人間もまた、男だけに見せたいのか。自分の後悔の記憶を。
サナは動かない。脇は痛んだが、そんなことではない。
今はサムソンが記憶を旅する番なのだろう。
ローレンスが立っている。
火薬庫。
導線の足らない、爆薬。
敵軍はすぐそこ。
必要な長さの導線が用意できれば、着火したのち、爆発まで脱出の時間がある。
しかし、物資不足の状況に陥り、必要なだけの導線が用意できなかった。直前までそこに留まるより他はない。
つまり、残された方法は敵が部屋に飛び込むと同時に着火。つまり自分も吹き飛ぶことになる。
ローレンスに後悔はない。謝りたい気持ちはある。
ミザリー、エヴァン。
「君たちは無念と憎悪の中で死んでいった。私は自分の主(あるじ)を守り、自分の罪を償う気持ちで死んでいけるのだ」
「そこにいるのは誰だい?」
幻影に囁かれ、サムソンは戸惑う。自分に話かけてくる。古代の人間・・・・・・・・
「君もきっと後悔に中に生きているのだろう。もし、愛する人がいるのなら、その人のために生きることですよ。きっといまからなら、君なら間に合う。なぜなら君の愛する人はその世界に生きているから。
わかってくれよ。」
愛する・・・・・金髪の娘。
今はどこにいるのか、そう・・・・・・ケイティ。


