真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS)  -3ページ目

湖の記憶

湖に天が映り陽が昇って月が水面を照らす


今もなお


数年、数十年


湖に山の稜線が浮き出される


絵のように


瞼の裏にちらついてそれが離れない


数年、数十年


変わらない景色に水の色


天に陽が昇り月が現れ



変わらない景色に地の色


忘却の色 記憶の色


それぞれの想いを映し出す水


宙空を赤く染めるもの:2

矢を射る達人が追われている


宙空を美しく舞う矢


あれは彼自身のようで的確で冷たく、そして華麗



彼が追われていた


距離がつめられている、これでは矢を番えることができない


矢の名手・矢を射る達人は


ついに自分が追われる身となって



森を駆け抜けた


そのさきに大きな湖があった


これまでに倒した数々の人間



「君たちはこれを見たのか?」


自然はただ美しくて


自分の射る矢は美しくても冷たい



矢を射る達人は


もう倒した獲物・人間の数を覚えていない


そのままに自分が追われていた



追手がいる


しかし、それは彼だけが見た幻


矢一本で数々の命を奪い、奪われたものたちの魂に追われている



大きな湖


リースロット大陸が誇る”水の王国コルシオン”


天は彼に自然を見せた


不動のもの


誰も奪えない恵み



矢を射る達人は


宙空、その真上を狙い


自分に戻ってこいとばかりに


矢を射った



矢はどこにも還らず



達人は違う旅を始めた



やり直しはまだきくのか


黒い矢は


やがて目標を持つ



ただ一点に狙いを定める日がやってくる



宙空を舞う黒い矢


染まる飾り羽根


それはもう


過去


孤独には孤独を

支配するのは数百年の孤独。


彼女は数ヶ月の孤独にも耐え切れず、


いつの間にか去っていったそうな。


待たせた男?


知らないわ。



彼女は数百年の孤独を生きる道を選び。


男はいつの間にか年老いていったというから、


もう彼女のなかでは過去でしょう。




宙空を赤く染めるもの

矢が飛んだ


宙空を舞う


黒い矢



誰かの心臓めがけて


一直線に


矢は宙空を舞うように美しく飛ぶ


そして獲物に刺さって飾り羽根を真っ赤に染めた


黒い矢


赤い血



矢を射る達人は


獲物が息絶えたことを確認すると


二度と振り返らず立ち去った



獲物となった人間はどこで生まれ、何をして生きてきたか


ここで達人の矢に倒れることになった理由など


誰も知ることなどない



誰も知らない黒と赤



やがて訪れる夜の帳はそれらをすべて飲みこみ


どこまでも深い黒に沈んで



そして誰も振り返らない

ひさびさに・・・

こういった世界では誤解がつきものだ。


わたしはそれをうまく受け流せないから、そういう自分を自分だけでも受けとめてやりたい。


だからここに戻ってきた。


メインは”THE LAST BATTLE”に移るけれど、ここもわたしの世界だ。


誰にも迷惑なんてかけていない。


ここでいい。



真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS) 



ここでは少しこの世界を舞台にした短文みたいなものを書いてみたい。