真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS)  -2ページ目

The real fighter


彼が抱えた500年以上もの孤独。


$真説ミリアムの魔術書・武術家たちの誇り (THE REAL FIGHTERS) 

SAMURAI SPIRITS

ただ恐ろしいほど地味な鍛錬を来る日も来る日も何年も続ける。


そのなかで時折、一瞬の間に見える光がある。


それを掴んでまた鍛錬する。


冷たい刀身に反射する光。

研ぎ澄まされる感覚と飛躍する体術。

”氣”

肉体を鍛錬せよ。それを三年。


精神を研ぎ澄ませ。それも三年。


そして感性を高めよ。


”氣”を練り、放つ光。


朱に、黒に、翠に、金か銀に。


輝く。


放たれた光。


人を守るもの、人を破壊するもの。闇に消えるもの。光と化すもの。


どんな鍛錬をした?


どんな想いを抱いていきてきた?


”氣”が放つ輝き、曇り。


それがお前の生きてきた証として表れる。

世界の愛

わたしの心が激しく共鳴していることをあなたにだけは伝えたい。


力が指先から入って全身に隈なく流れ込む。


大地と空と海と砂と緑が覆う世界。


石ころひとつ無駄などない。


そこにあるものはすべて意味がある。



それが今わたしの体を駆け抜ける。


世界を創った大きな歴史とその背景がわたしの意識を一瞬奪った。



もう一度目を凝らすそこに新世界が広がる。

氷の長柩

大陸には宝石の柩と石の柩に氷の柩


焔の柩と土塊の柩


それぞれに納まる人間がいて氷でできた柩には


すでに住人がいる


知られているそのひとつひとつに


正確な名前があるが誰も知らない


そこにやがて入る当人だけが知っている


氷の寝台に横たわっている女性


仮の宿で仮の眠りにいる



この時代では生きられない


その時代ではまだ早い


やがて目を覚ましたら



大陸ですることは決まっている



柩を寝台に似せて


時間がくるのを待っている



きっと呼びに来る仲間と


その時と


大陸は彼女が目覚めるのをきっと待っている



混沌と化した世界では


中立が求められ


傾いた天秤は右へ左へ極端に揺れた


揺れはそのまま大陸を呑み込み



大地が割れて


水が逆流し


天に陽が輝くことのない世界


そのように変えてしまう


その前に目覚めるのは


善と悪に例えられるものたちの


その声を聞く女性



氷の中で目覚めるのはもうすぐ