真の混乱 真の勝者となるために
瓦礫の王、冥界でアークエンジェルと出会う。
すでにサナは元のリースロットへ。
帝国の猛者たちの頂点にいたのは伊達ではない。
瓦礫の王・ウィルソン、リースロットを粛正するために今一度立つ。
戦が最初の恋人と彼を引き離した。やがて妻子共に喪い、失意の中を生き抜いた男はすべてを受け入れる。
もとからそれはできていた。
だから沈黙を守った。
ジュノーに非難されても、彼女が不老の力を得た本当の理由が、ウィルソンの心を繋ぎとめておくことではなかったこともわかっている。
リューゲンたちに利用されたことも。
それが過ちだったのなら、誰彼かまわず吼えるより、その実力で世界を変えるのだ。戻すか? 消すか?
それとも?
嫉妬(一部)
マリアは俺より六つも年上。
だけど男が女を守りたいと思う気持ちには関係ないんだ。
マリアが笑いながらめかしこんで酒場に行っては泣いて帰ってくるのを、もう黙って見ていられない。
その言葉が、ハ・ティムを激しく嫉妬させた。
敬愛する主であり友である男、”白銀のリヒター”は、マリアを女として意識し、そしてハ・ティムはリヒターを、友ではなく愛おしい相手として見ていた。



