10月30日に丸の内に素晴らしいフレンチレストランが開業した。
フランス、モンペリエに本店を置く『ダルジャン・デ・サンス』の東京店、『サンス・エ・サヴール』が四ヶ月の改修を経て『ジャルダン・デ・サンス東京』として生まれ変わった。
そこで今日は、時系列を飛び越えて訪問記事をアップ。
11月のこと、彼女と丸の内で待ち合せ。
降り立ったのは、東京駅丸の内地下広場。
最近は「新丸ビル」を利用することが多いが、今日は「丸ビル」。
「マルチカ」には魅力的な店が多いが、今日は通過。
真っすぐ向かったのは、レストラン階直通のエレベーターホール。
35階でエレベーターを降りると、今日のランチのレストランに持ち込むワインを預け、展望スペースで彼女を待つことにする。
遠くに見えるのは、レインボーブリッジとお台場。
右手には、皇居の一部。
その先には、警視庁、国会議事堂。
今日の午後は雨の予報だが、まだ雨粒は落ちてきていない。
彼女と合流すると、予約しているレストランに向かう。
ここは、長年通った大好きなフレンチ、『サンス・エ・サヴール』があった場所。
外観が赤を基調としたものから白一色に一変している。
四ヶ月の休業を経て、三日前に『ジャルダン・デ・サンス東京』として生まれ変わった。
ここはモンペリエのレストラン、『ジャルダン・デ・サンス』の東京店。
モンペリエのレストランを率いるのは、23歳の若さで店を開き、わずか十年後に史上最年少(当時)で三つ星を獲得した天才シェフ、ジャック&ローラン・プルセル兄弟。
『ジャルダン・デ・サンス東京』の前身、『サンス・エ・サヴール』の時から、地中海の光と風、季節の恵みを、フランス料理の確かな技法で軽やかに表現するプルセル兄弟の料理、”プルセル・キュイジーヌ”が好きで、度々訪問していた。
そして『ジャルダン・デ・サンス東京』のインテリアを手掛けたのは、モンペリエの本店もデザインしたインテリア・デザイナー、クリスチャン・コロ。
南仏をイメージした白を基調としたインテリアが美しい。
金坂支配人に迎えられ、ウエイティング・スペースで新店の説明を受ける。
金坂さんに案内していただいたのは、ダイニングの一番奥、二面がガラス張りの角のテーブル。
「当店で最上のテーブルをご用意させていただきました」と、嬉しい言葉。
でも心の中では、”今日が曇りで良かった。晴れていたら大変だった”と呟く。
彼女は日焼けを嫌うので、カーテンを下したとしても晴れていればこの席を喜ばなかっただろう。
窓の一面の先に見えるのは、東京タワー、虎の門ヒルズのビル群。
ここの一階上のフレンチ、36階にある『ブリーズ・オブ・トウキョウ』で食事をしたとき、中村支配人がやはり角の最上のテーブルを用意してくれた。
ところが晴れていて日差しが強く、彼女が「店の奥のテーブルにして」と言い出し、支配人をがっかりさせたことを思い出す。
もう一面の先に見えるのは、皇居。
青い屋根は皇居宮殿。
その右の白い建物は宮内庁。
霧雨が降り始めたようで、遠景は霞んで見えなくなってきた。
ショープレートもリトファニーも白。
卓上のカードを広げると、店内で使われている品々や料理の素材の生産者名が記されている。
ショープレートは、秋田県在住の陶芸家、田村一氏の作品とのこと。
そしてテーブルマットは、デンマークのリンドディーエヌエー。
形が右奥に伸びた歪な形状をしているので、ここにワイングラスを置きやすくなっている。
リトファニーは、フランスのベルナルド。
カトラリーはフランスのクリストフル。
飲料水はコンガスをお願いする。
届いたのは、イタリア、PUREZZAのプレミアム・ウォーター、スパークリング。
ボトルにもお店のロゴマーク、”JDS”。
先ずは、私が持ち込んだシャンパーニュを抜栓。
ビルカール・サルモン、ブリュット、ロゼ。
1818年にマレイユ・スール・アイ村に設立された、7世代にわたって家族経営を続ける希少なメゾン。
シャルドネを主体に、モンターニュ・ド・ランス、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ、エペルネのピノ・ノワールやピノ・ムニエをマリアージュ。
リザーヴワインを40%もブレンドし、瓶内熟成期間は36ヶ月と長い。
輝きのある淡いサーモンピンク。
ラズベリー、ストロベリー、カシスの香り。
綺麗な果実味のあとには深い熟成感。
活き活きとした酸とミネラルを持つ、妥協のないブリュット。
ロゼ・シャンパーニュの最高の一本だと思っている。
セパージュは、シャルドネ 40%、ピノ・ノワール 30%、ピノ・ムニエ 30%。
グラスはオーストリアのリーデル。
彼女と過ごす、丸の内の素敵な午後は続きます。
























