銀座のバーカロでヴェネチアンディナー | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

4月のこと、mamiさんと銀座のヴェネチア料理のお店、『オステリア・ダ・アダ』で過ごす楽しい夜の続き。

ここは、スタンディングカウンターとレストランが併設されている、ヴェネチアの”バーカロ”スタイルのお店。

 

白ワインを飲み干すと、ロザートワインをカラフェで。

 

プーリア州の、コンテ・スパニョレッティ・ゼウリが造る、キアッキエリッチョ、ロザート、2024年。

 

レッドチェリーのふくよかな香り。

豊かな果実味と酸を持つ、綺麗な辛口。

 

ロザートでも乾杯。

 

アンティパストはバーエリアで済ませているので、ここではプリモピアットから始める。

リングイネ、ヴェネチア発祥イカスミのソース。

mamiさんによると、ヴェネチアで食べたイカスミパスタよりソースが濃厚とのこと。

 

二人に取り分けてもこんなに量がある。

実は取り分ける時にイカ墨ソースが跳ねて私のジャケットに飛び散ってしまった。

クリーニングから戻ったばかりのジャケットだったが、翌日には再びクリーニング行き。

 

セコンドピアット用には、赤ワイン。

 

プーリア州のカンティーナ・フィオレンティーノが造る、プリミティーヴォ、サレント、2022年。

 

ぶどうはプリミティーヴォ、栽培はオーガニック。

EUのオーガニック認証マークのユーロリーフが付いている。

アルコール度数は13.5%としっかり。

 

またまた赤でも乾杯。

カシスやプルーンの香り。

果実味はプリミティーヴォにありがちな重過ぎるものではなく、紅茶やスミレのニュアンスを持つ洗練されたボディ。

 

馬ヒレ肉のソテー、ヴェネトの赤ワイン”レチョートソ-ス”。

 

ナイフを入れると驚くほどの柔らかさ。

レチョートソースの甘い香りが鼻腔をくすぐる。

 

部位を均等に食べられるように肉塊を四つに切り分け、二人に取り分け。

 

火入れが素晴らしく、口の中でとろける美味しさ。

 

洗練されたプリミティーヴォが馬肉にも良く寄り添ってくれる。

 

mamiさんが顔見知りのカメリエーレが「これがソースに使われている甘いワインです。少し飲まれませんか」とボトルを持ってきてくれた。

「レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラですね」と、私。

 

ヴェネト州のスクリアーニが造る、マッダレーナ、レチョート・デッラ・ヴァルポリチェッラ、クラッシコ、2021年。

セパージュは、コルヴィーナ60%、コルヴィノーネ20%、ロンディネッラ10%、モリナーラ10%。

 

濃厚なぶどうの旨味を持つデザートワイン。

レチョートは、陰干ししたぶどうから造られるパッシートのヴェネト名。

甘くないワインはアマローネ、甘いのはレチョート。

「レチョートは耳たぶという意味なのですよ」と、私。

 

ドルチェは、ティラミス、ヴェネチア風を選ぶ。

先程のカメリエーレが、「大きいのでおひとつで充分だと思います」とアドヴァイスしてくれる。

届いたティラミスを見て、納得。

 

二人に取り分けても充分な量がある。

マスカルポーネをたっぷり使ったティラミスが美味い。

 

ここでまた先程のカメリエーレがボトルを持って現れ、「よろしければデザートワインをどうぞ」とのこと。

 

プーリア州の、レ・ピトレ、アレアティコ・ディ・プーリア、ドルチェ・ナチュラーレ、2021年。

 

これは初めて飲むワイン。

濃厚な自然な甘みが口中に広がる。

これもレチョートと同じくパッシートで造られたワインで、ぶどうはアレアティコ。

アレアティコは古代ローマ時代に遡る、イタリア中部で栽培されているぶどう品種。

 

食後の飲み物が届く。

 

mamiさんはエスプレッソ。

 

私はカプチーノ。

ゴンドリエーレの絵が面白い。

mamiさんのお陰で銀座のバーカロを初体験できたことに感謝。

満腹満足で店をあとにする。

mamiさんと過ごす、銀座の楽しい夜は続きます。