4月のこと、彼女と丸の内の馴染みのブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で過ごす楽しい夜の続き。
ここはパンが美味しく、グラスワインの品揃えが良いので大好きなレストラン。
三杯目のワインは、アルザスの白。
アルザスのヴァン・ビシェールが造る、ジャン・ビシェール、ゲヴェルツトラミネール、2023年。
ヴァン・ビシェールは1762年創業の、家族経営の名門ワイナリー。
ジャスミンやライチの甘い華やかな香り。
完熟果実の濃厚な果実味を持ちながら、ハーブの清涼感も。
シーフードマリネが届く。
シーフードは、ミズダコ、コウイカ、マダイ。
添えられる野菜以外は年中変わらない料理だが、安定の美味しさ。
四杯目のワインは、濃厚なカリフォルニアの白。
カリフォルニアのインディゴ・アイズが造る、シャルドネ、2023年。
インディゴ・アイズは、人気のカモミ・ワイナリー傘下のワイナリー。
熟した洋梨やパッションフルーツの濃厚な果実味、炒ったナッツや蜂蜜のニュアンスも。
リッチなボディを爽やかな酸が引き締める、素晴らしいフルボディ。
「これはブレッド&バターに似た味わいだね」と彼女と話したが、調べてみると、ワインメーカーはブレッド&バターも手掛けるダリオ・デ・コンティだった。
三籠目のパンが届く。
撮影する前に彼女が自分の分を取ってしまった。
上は、レジェルテ、マスカルポーネを配合したふわふわ生食パン。
真ん中は、ソル、オーガニック全粒粉100%のバゲット。
下は、ノーチェ、胡桃・カシューナッツ・ピスタチオを使ったサワーブレッド。
ノーチェを食べるのは初めてだが、好みのパンだ。
五杯目はヴィアンド用に赤ワイン。
ここのグラスワインのリストにニュージーランドのピノ・ノワールが加わるのは初めてかもしれない。
シレーニ・エステーツ、ピノ・ノワール、セラー・セレクション、2024年。
フランボワーズやストロベリーなどの赤系ベリーの香り。
ピュアーな果実の旨味、綺麗な酸、軽めのタンニン、実にバランスの良いピノ・ノワール。
肉料理が届き、先ずはピノ・ノワールと共に味わう。
岩中豚のソテー、粒マスタードソース。
岩中豚は岩手県の銘柄豚で、人気のSPF(Specific Pathogen Free)豚。
旨味が凝縮された岩中豚が柔らかくて美味い。
ほんのりピンクの焼き色が美しく、ジューシーで美味い。
六杯目はカリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニヨン。
シャルドネと同じくインディゴ・アイズが造る、カベルネ・ソーヴィニヨン、2023年。
濃密で重いカベソーを想像したが、重厚な果実味を持ちながら綺麗な酸と円やかなタンニンを持つ洗練されたボディ。
インディゴ・アイズのシャルドネとカベルネ・ソーヴィニヨンは自宅のセラーにも入れておきたいワインだ。
四籠目のパンは、デザート的なものも入っている。
左上は、ショコラ、カカオバリーチョコを贅沢に加えた究極のチョコパン。
右上は、ハニーオーツ、オーガニックオーツ麦と蜂蜜入りの植物性のパンドミ。
下は、グランノワ、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。
〆のワインを何にしようかと今夜のワインリストを眺めていると、「まだリストには乗せていないのですが、新入荷のワインを飲まれませんか」と嬉しい提案。
どちらにしようかと彼女と相談していると、「折角ですので、両方飲み比べて下さい」とまたまた嬉しいサービス。
右は、南アフリカ、ウエスタン・ケープ州のヴァン・ロヴェレンが造る、アフリカン・ジャバ、ピノタージュ、2023年。
左は、スペイン、バレンシア州のボデガス・ネレマンが造る、シグナチュール、クリアンサ、2017年。
ヴァン・ロヴェレンは南アを代表する家族経営のワイナリー。
ぶどうは南ア固有のピノタージュ100%。
熟成は古樽でオークスティーブ(フレンチ90%、アメリカン10%)を加え6ヶ月、その後ステンレスタンクで3ヶ月。
シグナチュールはオーガニックかつヴィーガン・ワインで、どちらも認証マークが付いている。
セパージュは、モナストレル80%、テンプラニーリョ20%。
熟成はフレンチオークの樽で9ヶ月。
私はもうお腹がいっぱいだが、彼女が「ピヨトルをもう少し食べたいな」と言うと、顔馴染みのスタッフが直ぐに出してくれた。
こんなサービスもここが好きな理由の一つ。
店内は今夜も満席。
何時もは女性比率が圧倒的に高いので、男性客がこんなに多いのは初めて。
パンにもワインにも料理にも満足し、店長さんに見送られて帰途に就く。
彼女と過ごす、美味しく楽しい丸の内の夜でした。

























