丸の内のフレンチ、サンス・エ・サヴールでお誕生会 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2月のある休日、ちぃさんと丸の内のフレンチ、『サンス・エ・サヴール』で過ごす素敵な午後の続き。

今日は、ちぃさんのお誕生日のお祝い。

ここはフランス、モンペリエのミシュラン星付きレストラン、『ル・ジャルダン・デ・サンス』の東京店。

オーナーシェフの双子のジャック&ローラン・プルセル兄弟は、1988年に23歳の若さで『ル・ジャルダン・デ・サンス』を開店し、僅か10年後に最年少(当時)でミシュラン三ツ星を獲得した天才料理人。

 

鈴木シェフのプティ・サレは可愛い。

 

定番の、豚足とフォアグラのクロケット。

 

白味噌のフィナンシェ。

 

桃とプラムのジュレ。

 

飲んでいるのは、シャンパーニュ、ロスト、オリジーヌ、ブリュット。

コトー・デュ・ヴィトリアを代表する造り手の、高品質なシャンパーニュ。

セパージュは、シャルドネ70%、ピノ・ノワール30%。

 

「グラスがリーデルからバイエルンのショット・ツヴィーゼルに変わりましたね」と、私。

「リーデルは割れて数が少なくなってしまいましたので、今はツヴィーゼルが主体になっています」と、ソムリエ。

ツヴィーゼルは耐久性があり食洗器にも対応可能なので、レストランでの採用が増えている。

 

ワインを飲む時は水も忘れずに飲まなければだ。

コンガスを選ぶ。

ここはフレンチだが、ミネラルウォーターはイタリア、ロンバルディア州のサン・ペレグリーノ。

 

アミューズが届く。

塩麹でアセゾネした甘えび、デトックスコンディモン、根セロリとエルダーフラワーの軽やかなムース。

 

「美味しい、これだけずっと食べていたい」と、ちぃさん。

デトックスコンディモンにエルダーフラワーと、身体も喜びそう。

 

ここで私が持ち込んだ白ワインを抜栓。

実はこのワイン、以前私の誕生日のお祝いに、ちぃさんから頂いたボトル。

 

コルクの状態は良い。

 

フランス、プロヴァンスのアベイ・ド・レランスが造る、キュヴェ・サン・ピエール、2019年。

 

アベイ・ド・レランスは、カンヌの沖合の地中海に浮かぶ小さな島、サントノラ島に西暦410年から存在する修道院。

 

キュヴェ・サン・ピエールは、アベイ・ド・レランスの修道士が造る、神に捧げるワイン。

修道院を訪れる巡礼者のために作られていて、島から出荷されるのはローマ教皇に献上されるときや、カンヌ映画祭に提供されるときなどに限られている、貴重なワイン。

(2枚の画像は、ヴィノス・ヤマザキのH.P.からお借りしました。)

 

柑橘の爽やかな香りに続き、熟した洋梨やアプリコットの香り。

果実味はドライながら熟成感も強く、後味には蜂蜜のニュアンス。

ぶどうは、クレレット、シャルドネ、ヴィオニエ、栽培はオーガニック、フリーランジュースのみで醸されている。

ところで、サン・ピエールは聖ペテロのことだが、フランスではマトウダイの名前でもある。

マトウダイは、イタリアでもサン・ピエトロ。

聖書に由来する名前だが、説明すると長くなるのでここでは割愛。

 

バターは以前はエシレだったが、今は北海道の美瑛放牧酪農場産。

 

「丸ビル」の地下一階に「美瑛放牧酪農場」のバター工房があり、ここで作られたフレッシュなバターが採用されている。

 

パンは、グリーンオリーブのフォカッチャ。

フレンチでもここは南仏料理。

フランスの地中海沿岸ではイタリアンの要素も取り入れられ、コースにパスタが出されることも多い。

 

このフォカッチャがとても美味しく、あっという間に食べてしまう。

 

アントレは、サワラのグラヴラックス、インカのめざめのサラダ、ソースバリグール、レフォールクリームとセリの香り。

これはとても面白い料理。

 

グラヴラックスは、鮭などの魚を塩、砂糖、ハーブで漬け込んだ北欧料理。

手前は南仏料理の、アーティチョークをオリーブオイルで炒めたバリグール。

レフォールとセリのエスプーマの香りが素晴らしい。

 

窓の外に目を移すと、雪がどんどん強くなっていて東京タワーがほとんど見えなくなった。

 

はっきりと見えていたお台場とレインボーブリッジはもう全く見えない。

ちぃさんと過ごす、丸の内の素敵な午後は続きます。