2025年11月のこと、丸の内のお気に入りのブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
このお店が大好きな理由は、美味しいパンの食べ放題。
三籠目が届く。
上:ピヨトル、クルミと白ぶどうのレーズンを生地に対して200%配合。
濃厚な味わいで大好き。
左:メイプル、カナダ産最高級メイプルシロップのブリオッシュ風。
右:あずき、北海道産大納言あずきがたっぷりの粒あんパン。
下:レジェルテ、マスカルポーネクリームを配合したふわふわ生食パン。
五杯目のワインは、イタリア、ウンブリア州のナポリーニが造る、ビアンコ・ディ・モンティ、2024年。
ナポリーニはモンテファルコの中心に拠点を置く小さなカンティーナ。
フルーティーで洗練された果実味、心地よい酸、洗練された白ワインだ。
ぶどうは、トレッビアーノ・トスカーノ58%、トレッビアーノ・スポレティーノ15%、 グレケット12%、トカイ8%、マルヴァジア7%。
定番のポワソンが届く。
シーフードマリネの内容は前回と同じだが、まだ暑かった前回は透明のガラスの皿だったのが、今回は陶器の皿に代わっている。
シーフードは、ミズダコ、コウイカ、マダイ。
ワインが進む料理だ。
六杯目のワインは、イタリア、アブルッツォ州のトッリ・カンティーネが造る、キルナ、チェラスオーロ・ダブルッツォ、2024年。
トッリ・カンティーネは1966年に設立され、保有する畑は60ha。
キルナは”ケ・ルーナ=何と美しい月か”に因んだ名前で、ぶどう畑から見る月が美しいという意味が込められている。
エチケットの絵はその様子を表している。
色合いは濃い目のロゼ。
ロゼではあるが、黒果実のしっかりとした果実味、そして活き活きとした酸とシルキーなタンニンを持つ。
ぶどうはモンテプルチアーノ100%。
七杯目は、ルーマニアのクラメレ・レカシュが造る、オレンジ・ナチュラル・ワイン、2023年。
クラメレ・レカシュは1447年創業の、ルーマニア最大規模のワイナリー。
ぶどう栽培はオーガニックで、EUのユーロリーフとフランスのエコサートの認証マークが付いている。
酸化防止剤無添加で、ヴィーガンにも対応。
ブラッドオレンジやルビーグレープフルーツの香り。
まろやかな果実味にしっかりとしたタンニン、オレンジの皮のニュアンスがボディを引き締める。
セパージュは、リースリング46%、ソーヴィニヨン・ブラン30%、マスカット・オットネル18%、ピノ・グリージョ6%。
八杯目はヴィアンド用に、赤ワイン。
トスカーナ州モンタルチーノのサッソ・デイ・ソーレが造る、オルチャ、サンジョヴェーゼ、2022年。
黒果実の濃厚でスパイシーな果実味、強いが洗練されたタンニンを持つ、上質のサンジョヴェーゼ。
アルコール度数は14.5%と高い。
ぶどうはサンジョヴェーゼ100%、熟成は伝統的な大樽で12ヶ月。
ヴィアンドが届く。
最初の赤を直ぐに飲んでしまったので、九杯目のワインを選ぶ。
カリフォルニアのオニール・ヴィントナーズが造る、ファイアブランド、カベルネ・ソーヴィニヨン、2021年。
オニール・ヴィントナーズはワイン一家の三代目、ジェフ・オニールが2004年に設立したワイナリー。
ダークチェリー、プラム、樽由来のバニラの香り。
濃厚な果実味とシルキーなタンニン、後味にはチャコールのニュアンスを持つ、フルボディ。
アルコール度数は13.5%としっかり。
熟成はアメリカンオークの樽で9ヶ月、ぶどうはカベルネ・ソーヴィニヨン100%。
肉料理用に新しいカトラリーが届く。
WAとのみ書かれたカトラリーは、新潟県燕市のワダコーポレーションのステンレス製品。
ヴィアンドは、岩中豚のソテー、粒マスタードソース。
ほんのりピンクの焼き色が美しい。
岩中豚は岩手県の銘柄豚で、人気のSPF(Specific Pathogen Free)豚。
旨味が凝縮された岩中豚が柔らかくて美味い。
〆のワインは、とうとう十杯目。
フランス、ボルドーのシャトー・ガデ・テールフォール、メドック、クリュ・アルティザン、2018年。
シャトー・ガデ・テールフォールはメドックの小さな家族経営のシャトーで、当主は三代目の若い女性醸造家、アナイ・ベルナール。
クリュ・アルティザンは、2006年から認可されたボルドー公式格付けで、栽培から醸造・販売までを家族経営で行う小規模生産者に与えられる。
ダークチェリー、カシスなどの香り。
豊かな果実味と滑らかなタンニンのバランスが良く、樽のニュアンスも心地良い。
セパージュは、カベルネ・ソーヴィニヨン70%、メルロー30%
天然酵母を使用しステンレスタンクで発酵後、オーク樽(新樽20%)で12ヶ月熟成。
ぶどう栽培は2018年から有機栽培に転換中。
岩中豚は旨味が強いので、赤ワインを合わせても美味しく食べることが出来る。
それにしても、今夜は飲み過ぎ。
何時来ても満席の人気店なのだが、今夜は珍しくテーブルが二つ空いている。
私たちのテーブルの隣を空けてくれているので、静かに寛いで食事をすることが出来た。
満腹満足で店をあとにする。
今夜は店長さんはお休みだったが、私達にサーヴしてくれた若い可愛い女性スタッフが店の前まで出て見送ってくれた。
「新丸ビル」を出ると、行幸通り地下通路を通って帰途に就く。
おや、通路の雰囲気が今までと違っている。
無機質な地下通路に多くの鉢植えの緑が。
これは、2025年10月22日(水)から11月4日(火)の間に開催されている、「みどり」と「ひとり」をテーマとしたプロジェクト。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい夜でした。




























