2025年11月のこと、お気に入りのブーランジュリー・レストランで彼女と待ち合わせ。
丸の内駅前広場地下の広大な空間を進み、今夜のお店に向かう。
今夜の場所は、「新丸ビル」。
何故か人出が少ない。
今夜のお店はお気に入りのブーランジュリー・レストラン、『ポワン・エ・リーニュ』。
”点と線”という名前だが、”ポイント・アンド・ライン”と言うより、”ポワン・エ・リーニュ”とフランス語で言う方が優雅に感じるのは何故だろう。
店頭はパンの販売コーナーで、その奥にレストランがある。
今日は彼女の仕事が忙しいので何時もより一時間遅い入店だが、先客はまだ居ない。
厨房も活気が無いように感じる。
シェフの姿が見えない。
何時も満席の人気店だが、急に寒くなり、客脚が鈍っているのだろうか。
私たちには壁際のテーブルが用意されていた。
ここはテーブルも広く、寛いで食事が出来るので好きな席だ。
彼女が到着すると、早速スパークリングワインで乾杯。
スペイン、カタルーニャのカヴァ、クロ・ラ・ソレヤ、ブリュット・ナチュレ。
瓶内二次発酵で造られた、高品質のスパークリングワイン。
ぶどうは、チャレッロ、マカベオ、パレリャーダが1/3ずつ。
このお店がお気に入りの理由は、美味しいパンの食べ放題。
一籠に三種類ずつのパンが出される。
最初の籠が届く。
左:グランノワ、テーブルパンとしても楽しめる大型くるみパン。
これは私のお気に入り。
右上:ソル、オーガニック全粒粉100%のバゲット。
右下:レジェルテ、マスカルポーネクリームを配合したふわふわ生食パン。
今日の一籠目のパンは、前回と同じ組み合わせ。
アントレ8種の盛り合わせが届く。
カトラリーはクチポール。
女性に人気のお店はクチポール比率が高い。
でもクチポールのこのシリーズは柄が細いので、手が大きな男性には使い辛い。
二杯目は白ワイン。
イタリア、マルケ州のサンタ・バルバラが造る、ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ、2023年。
サンタ・バルバラは元銀行家のステファノ・アントヌッチ氏が1984年に設立したワイナリー。
シトラスやアーモンドの白い花の香り。
活き活きとしたミネラルと酸が印象的で、後味にはグレープフルーツの皮の軽い苦み。
ぶどうは、マルケ州の地ぶどう、ヴェルディッキオ100%。
アントレと言うより、アンティパストミスト。
メニューは8種盛り合わせだが、数えてみると9種ある。
今夜もシェフが一品プレゼントしてくれている。
シャルキュトリーは、ソフトサラミ、プロシュート、コッパ。
パテ・ド・カンパーニュ、粒マスタード添え。
サーモンとクリームチーズ、ディル添え。
海老とアボカドのポテサラ。
ブッラータとトマトのカプレーゼ、柿添え。
牛すね肉のボロネーゼソース。
鶏肉のチーズソース。
この鶏肉は初めての料理なので、シェフが試作を追加でプレゼントしてくれたようだ。
三杯目のワインはエチケットが面白い、イタリア、プーリア州の白。
エルダ・カンティーネが造る、ポップ、ビアンコ。
スキンコンタクトをしているので、色合いは少し濃い。
綺麗な果実味と酸を持つ、キレの良い辛口。
セパージュは、ボンビーノ・ビアンコ50%、ファランギーナ50%。
パンは二籠目。
美味しいのでどんどん食べてしまう。
上:コンプレ40%、石臼挽き全粒粉40%で、サワー種で発酵させたカンパーニュ。
酸味があるパン・ド・カンパーニュは大好き。
左:ルパ、ロースト小麦胚芽を配合した香ばしいお食事パン。
右:ハニーオーツ、オーガニックオーツ麦と蜂蜜入りの、植物性のパンドミ。
四杯目のワインもエチケットが目を惹く白ワイン。
サルデーニャの人気の造り手パーラの、ソプラソーレ、ヴェルメンティーノ・ディ・サルデーニャ、2023年。
ハーブや柑橘の香り、綺麗な果実味、地中海の爽やかな風を想起させるヴェルメンティーノ。
ぶどうの平均樹齢は35年。
発酵はステンレスタンクで、シュール・リーで数ヶ月。
やはりここのグラスワインの品揃えは素晴らしい。
彼女と過ごす、丸の内の楽しい夜は続きます。

























