表参道ディナー、ウイスキー | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

2025年10月のこと、彼女と南青山の『TOKYO Whisky Library』で過ごす楽しい夜の続き。

 

ローランドモルトのオーヘントッシャンを飲んだあとは、タリスカー、10年をオンザロックスで。

このスモーキーなヨード香が大好きだ。

 

タリスカーはスカイ島にある蒸留所で、アイランズモルトの一つ。

スカイは”sky”ではなく”skye”で、”翼”を意味している。

大好きなシングルモルトで、以前は銀座のバーに30年物をキープしていたが、今はもう30年は手に入らなくなった。

 

真鯛のフィッシュ&チップス、ケイジャンスパイス。

フィッシュ&チップスの魚は、通常は鱈や鰈、またはオヒョウが使われるが、真鯛を使ったものは初めて。

 

フィッシュ&チップスは懐かしい食べ物。

昔々ロンドン大学に短期留学していた時、朝夕はドミトリーで食事が出たが、昼は自分で食べなければならなかった。

貧乏学生だったので、一番安いメニューのフィッシュ&チップスばかり食べていた。

当時は安かったが、今では高価な料理になってしまった。

 

モルトビネガーをお願いしたが、無いとのこと。

タルタルソースをかけて食べる。

ケイジャンスパイスが強く、なかなか美味い。

 

彼女はウイスキーをオンザロックスで二杯飲んだあとは、白ワイン。

チリのボデガ・シエン・イ・セロが造る、シャルドネ、カチャポアル・ヴァレー、2024年。

シエン・イ・セロは1824年設立の歴史あるワイナリー。

 

私の三種類目のウイスキーは、アイランズモルトのアラン、バレル・リザーヴ。

アランを飲むのは初めて。

オンザロックスで頼んだが、お店の方が間違えてハイボールで届く。

周りのテーブルを見ると、何故か全員ハイボールを飲んでいる。

 

フルーティーな香りに、チャコールのニュアンスが混じる。

アラン島のロックランザ蒸留所が造るシングルモルトで、バーボンバレルで7~8年間熟成されている。

 

USプライムグレード牛ハラミのグリル、山形県産米澤豚肩ロースのグリル盛り合わせ。

 

赤い焼き色は牛肉で、その奥に豚肉。

付け合わせは、蓮根、シャドークイーン、蕪、ルッコラ。

 

二人に取り分け。

結構なヴォリュームがある。

 

彼女は、白ワインのあとは同じ造り手の赤ワイン。

チリのボデガ・シエン・イ・セロが造る、カベルネ・ソーヴィニヨン、カチャポアル・ヴァレー、2023年。

 

私の四種類目のウイスキーは、アイラモルトのアードベッグ、10年をオンザロックスで。

 

アイラモルトの中でも、特にピート香、ヨード香が強いモルト。

以前はアイラ・モルトではポート・エレンが好きだったがオールドバレルはもう手に入らないので、最近はアードベッグを飲むことが多くなっている。

 

ここでもアードベッグがお勧めのようで、大きなボトルが飾られている。

 

コース料理は肉で終わりだが、まだ食べ足りないのでアラカルトメニューから本日のパスタを注文。

 

烏賊とカラスミのアーリオオーリオペペロンチーノ。

オーリオ系のパスタにカラスミは良く合う。

 

私が二人に取り分け。

モチモチの麺が美味い。

 

私の五種類目、〆のウイスキーは、キャンベルタウンモルトのグレン・スコシア、10年をオンザロックスで。

 

キャンベルタウンは人口5,000人ほどの小さな港町。

昔はアメリカへの輸出用のウイスキーの生産で栄え30を超える蒸留所があったが、アメリカの禁酒法時代に衰退し、今ではスプリンブバンク、グレンガイル、そしてグレン・スコシアの三つのみとなっている。

 

この日飲んだウイスキーは、

ローランドモルトのオーヘントッシャン

アイランズモルトのタリスカー

アイランズモルトのアラン

アイラモルトのアードベック

キャンベルタウンモルトのグレンスコシア

の5種類。

メジャーなハイランドモルトとスペイサイドモルトは飲んでいない。

 

広い店内はほぼ満席。

この店の人気の高さがわかる。

 

壁に飾られた鹿の剥製に見送られ、店をあとにする。

彼女と過ごす、南青山の楽しいウイスキーな夜でした。