3月のこと、半年に一度開催している現役時代の仕事仲間との会食に出席するため、池袋に降り立つ。
この会は一番若いメンバーが永久幹事を務めてくれているが、今回は私が引き受けることにした。
そして選んだお店は、お気に入りのフレンチ/イタリアン、『GINTO』。
池袋東口の顔と言えば、池袋西武。
でも外資に売却され、中は大改装中。
デパ地下が無くなり、7階に小規模な総菜販売コーナーが出来たが魅力が無く、西武でお買い物をすることがなくなった。
明治通りを南下し、今日のお店が入居するビルに至る。
看板は出ているのだが見えにくく知らないと通り過ぎてしまうので、友人達には『くら寿司』を目指して来るように伝えてある。
4階でエレベーターを降りると、そこはもう『GINTO』。
銀の兎(ギント)が迎えてくれる。
大きなビルのワンフロアを占有する店は広く、色々なタイプの席が用意されている。
ボックスシートは何時も女性客で満席。
厨房に面したカウンター席も楽しそうだ。
長い廊下にはカーテンで通路と仕切られる半個室が並ぶ。
ちぃさんと二人でここに来るときは、何時もこの半個室。
今日はこの長い廊下の右側の個室を予約している。
今日は現役時代の先輩・後輩との会食。
体調を崩されている先輩一名を除き、9人での会。
ナプキンにも銀の兎の刺繍。
一人が遅れるということで、時間になったので幹事の私が音頭を取って8人で乾杯。
今日はシャンパーニュ・ランチ。
ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のバロン・フエシテが造る、シャンパーニュ、ジャン・ド・ヴィラレ、グラン・レゼルヴ、ブリュット。
このボトルを三本抜栓。
凝縮された果実の熟成感を持ちながら、切れの良いブリュット。
セパージュは、ピノ・ムニエ65%、シャルドネ35%、瓶内熟成期間は36ヶ月ととても長い。
パンを選んでくださいと、大きなパン箱が届く。
8人中6人が、この無花果と胡桃のパン。
お一人がライ麦パンで、もうお一人がクロワッサン。
パンのお供は、ホイップバター。
タスマニアサーモンのコンパレゾン、あんぽ柿とマイヤーレモンのエーグルドゥース。
タスマニアサーモンのミキュイとムースの食べ比べ、そしてあんぽ柿とマイヤーレモンの甘酸っぱいソースと、苦みが効いた春菊のクーリーの組み合わせも楽しい。
長谷川農園ブラウンマッシュルームのポタージュ。
カプチーノ、クランブル、ボルドレーズの三重奏。
長谷川農園は、静岡県富士市にあるマッシュルーム専業農園。
カプチーノのエキュームが可愛いく、濃厚なマッシュルームの香りが食欲を誘う。
皆さんそれなりの年齢なのだが、お酒の強さは衰えていない。
あっという間に三本を飲み干し、二本を追加。
現役時代の友人たちと過ごす、池袋の楽しい午後は続きます。