昨年11月のこと、大学時代の友人たちと巡る京都旅の続き。
ディナーのお店は、祇園にある町家造りの素敵なレストラン、『リゴレット スモーク グリル & バー 』。
スパークリング、白のボトルを空けた後は、赤ワインのボトルを抜栓。
イタリア、トスカーナ州のバローネ・リカーゾリ、ミッレ141、2021年。
リカーゾリはキャンティ・クラッシコ地区の名門。
ミッレ141=1141年はリカーゾリ家がワイン造りを始めた年。
ブラックチェリーやカシスの果実味、まろやかなタンニン。
バランスの良いミディアム・ボディ。
アルコール度数は14%と高い。
ぶどうは、サンジョヴェーゼ、メルロー。
セコンド・ピアットが届く頃には三人ともお腹はかなりいっぱい。
今夜は料理を注文し過ぎたようだ。
アップルウッドで燻製した丹波黒鶏のジョスパーグリル。
ジョスパーグリルは炭を熱源とし、蓋を閉めることでグリルと燻製を同時に行えるオーブン。
大きな胸肉と腿肉を私が解体し、三人に取り分け。
ミディアム・ボディのトスカーナ・ロッソが鶏料理に良く合う。
お腹はいっぱいと言いながら、三人ともデザートを食べる気満々。
無花果のパンナコッタ。
アイス・カタラーナ。
スペインのカタラーナを冷たく凍らせている。
私は、洋梨のタルト。
これはヴォリューミーだったが美味しく完食。
ワインは三人で三本なので適量だが、料理は食べ過ぎてしまった。
満腹満足で店をあとにする。
「今夜はまっすぐ帰ろうか、それとも・・・」と言っているうちに、石塀小路に来てしまった。
石畳の小路を歩いて向かったのは、5月にも立ち寄った、友人の馴染みの隠れ家。
『Tinto』は片岡仁左衛門さん所縁のお店。
店の内装をデザインしたのは、石原裕次郎さん。
仁左衛門さんは大好きな歌舞伎役者で歌舞伎座に仁左衛門さんが出演される演目はほとんど観ているので、女将さんと仁左衛門さんの舞台の話で盛り上がる。
店内は撮影できないが、女将さんの許可を得て壁に飾られた仁左衛門さんの隈取りを撮影。
平成23年6月の連獅子の十五代片岡仁左衛門と初代片岡千之助。
連獅子は親子で演じるのが普通だが、この時は祖父と孫で演じたようだ。
平成8年11月の土蜘の片岡孝夫。
孝夫は仁左衛門さんの旧芸名であり、本名でもある。
因みに息子さんは、片岡孝太郎。
平成14年6月の松王丸の十五代片岡仁左衛門。
今回も『TINTO』で過ごす時間は楽しかった。
友人のシーバスリーガルのボトルを飲み干してしまったが、このボトルにも仁左衛門さん、孝太郎さん、千之助さんのサインが入っていた。
友人は松嶋屋の皆さんと親しいのだ。
大学時代の友人たちと過ごす、楽しい京都の旅は続きます。