美味い酒と鰹を求めて四年ぶりの高知への旅、亀泉酒造、土佐市 12 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

11月のこと、四年ぶりの楽しい高知旅の続き。

メンバーは、高知のかずみさんご夫妻、そして、しづちゃんと私。

 

亀泉酒造での楽しい試飲会の続き。

試飲する酒は十種類。

十種類、番外酒を入れると十一種類の酒の試飲が終わったと思ったら、西原社長が身をかがめ、冷蔵庫の中をごそごそ。

 

取り出された十二種類目の酒は、純米大吟醸 貴賓。

これには一同、おおっとの声が漏れる。

兵庫県産山田錦を40%まで磨き上げ、CEL-19と広島酵母H-21で醸した高級酒。

気品のある華やかな香り、まろやかな米の旨み、芳醇でありながら切れの良い後味。

これは家でも是非味わいたいと思う。

 

更に十三種類目の酒が出される。

純米大吟醸 原酒 宇宙深海酒。

使用米は風鳴子、精米歩合は50%。

使用酵母は、宇宙深海酵母(AA-41)。

 

宇宙深海酒は、高度400,000mで10日間培養され、6,225mの深海で4ヶ月間の滞在に耐えた宇宙深海酵母(AA-41)を使って酒を醸すという壮大なプロジェクト。

 

西原さんが更に新しいボトルを取り出された。

 

フルートグラスに注がれて出されたのは、純米吟醸 スパークリング ペルル。

瓶内二次発酵方式で造られる、高品質のスパークリング日本酒。

フルーティーな香り、ほのかな甘みを綺麗な酸が引き締めている。

このスパークリング日本酒はシャンパーニュと同程度の価格の限定酒。

使用米は八反錦と風鳴子、精米歩合は55%、酵母はCEL-24とAA-41。

 

これだけのボトルが並ぶと壮観。

正午をはさんでの試飲でお腹が空いているので、そこそこ酔いが回る。

 

西原さんがフルートグラスにトマトジュースを注がれている。

たっぷり日本酒を試飲した後は、トマトジュースで口直しなのだろうか。

 

驚いたことに、純米大吟醸 原酒 CEL-24をその上に注ぎ足している。

 

「こんな飲み方も提案しているんですよ」と西原さん。

 

「日本酒はそのまま味わうべきで、ジュースで割ったりするのは生産者に失礼なことだと思っていました。西原さんから自由な飲み方をして良いんだと教えられ、日本酒の世界が広がりました」と、実家がワイナリーで生産者の顔も持つしづちゃんが感想を伝える。

その横で私は「楽しいね」とハイテンション。

 

試飲した酒がずらりと並ぶ。

通常は十種類のところ、何と十五種類の酒を試飲させていただいた。

この日は日曜日で小売りはしていないのだが、蔵人が対応してくれ、気に入った酒を購入。

 

生酒を買ったので、こんな保冷バッグに入れてくれた。

 

購入したのは、純米大吟醸 貴賓、そして純米吟醸 高育63号。

 

最後に、西原社長を囲んで記念撮影。

西原社長、素晴らしい蔵訪問となり、感謝しています。

これからも亀泉ファンとして、しっかり飲ませていただきます。

そしてお酒が大好きなのにもかかわらず、一滴も飲まずに車を運転し、亀泉に案内して下さったかずみさん、本当にありがとうございました。

 

亀泉酒造を出ると、ランチのお店に急ぎ車を走らす。

到着した場所は、「ひろめ市場」。

友人たちと過ごす、高知の楽しい旅は続きます。