美味い酒と鰹を求めて四年ぶりの高知への旅、曽我部、高知市 6 | ワインは素敵な恋の道しるべ

ワインは素敵な恋の道しるべ

白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

11月のこと、四年ぶりの楽しい高知旅の続き。

メンバーは、しづちゃんと私。

 

土佐久礼から高知に戻りホテルにチェックインすると、高知のかずみさんの奥様との待ち合わせ場所の「ひろめ市場」に向かう。

 

秋の旅行シーズンの土曜日の夜ということで、「ひろめ市場」の中は観光客で大混雑。

奥様と無事落ち合うと、今夜のお店に向かう。

 

お店に向かいながら、奥様に周辺の案内をしていただく。

ここは、オーテピア。

この中には、オーテピア高知図書館、オーテピア高知声と点字の図書館、高知みらい科学館の3つの施設がある。

 

伝統を感じさせる奥の建物は、高知追手前高校。

 

帯屋町商店街を進む。

高知市の商店街は活気がある。

 

鰹の藁焼きの店があるのも高知ならでは。

 

商店街から脇道に入り、更に曲がって帯屋町公園の前に出ると、かずみさんが予約してくれた小料理店、『曽我部』がある。

公園の階段を上り、全景を撮影。

撮影していると、仕事を終えたかずみさんが駆けつけてくれ、合流。

 

四人で一階のカウンター席を貸し切り。

目の前で大将が調理する様子を見ることができる。

 

今夜はどんな料理に出会えるか楽しみ。

 

まずは生ビールで、「お久し振りです」の乾杯。

改めて今夜のメンバーは、かずみさんご夫妻、しづちゃん、そして私。

 

陶器のビアグラスが洒落ている。

 

大将が先付けの準備を始めた。

嬉しいことに、ドロメだ。

 

ドロメ、大葉のぬた。

かずみさんによると、高知では通常はにんにくの葉を使うのだそうだが、ここでは大葉が用いられている。

 

ドロメはカタクチイワシの稚魚。

最近では漁獲量が減り、貴重品になっているのだそうだ。

ドロメの軽い苦みとぬたの甘みのバランスが素晴らしく美味い。

 

お造りは、季節の魚三種盛り。

 

左上はネイリ、その下は鯵、右は鰹。

ネイリはカンパチのことで、これは天然物。

身が引き締まって美味い。

 

刺身には日本酒。

 

かずみさんが酒を選んでくれる。

安芸郡の濱川商店が醸す、美丈夫 大吟醸 薫。

いきなり大吟醸とは嬉しい限りだ。

 

使用米は兵庫県産山田錦、精米歩合は40%という高級仕様。

華やかな香りを持ちながらきりりと引き締まった辛口が刺身によく合う。

 

かずみさんがコース料理に追加で頼んでくれた、鰹のたたき。

大将によると、今の時期、良い鰹の水揚げは少なく、街で売られているものは冷凍品とのこと。

今日は良い鰹が手に入ったが、価格は普段の二倍だったそうだ。

 

かずみさんから夜にたたきを頼んでいると聞いていたので、昼の「久礼大正市場」の『田中鮮魚店』では鰹はたたきではなく刺身を選んだ。

この炙り具合が美しく、大将自慢の鰹だけありとても美味い。

東京で食べるたたきは火が入り過ぎて、身が白くなった部分が厚くなっていることが多い。

友人たちと過ごす、高知の楽しい夜は続きます。