9月のこと、六本木、国立新美術館のフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ』で今年も開催した、茶目子さんとの合同誕生会の続き。
ヴーヴ・アンバルのクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ロゼ、ミレジム、2019年を飲んだ後は、赤ワイン。
食事前に選んで抜栓しておいてもらったワインを出してもらう。
アラン・ブリュモンが造る、シャトー・モンテュス、プレステージ、マディラン、2000年。
”マディランの皇帝”と称されるアラン・ブリュモンは、マディランの地ぶどう、タナで造られたワインを世界的なレベルに発展させた立役者。
この功績でフランス国家最高勲章”レジオン・ドヌール”を受賞している。
そのタナ100%で造られたシャトー・モンテュスのプレステージの、しかも2000VTがここのセラーに入っているとは驚き。
ワイン・リストに掲載していても、このワインの素晴らしさを知っていて注文する客はほとんど居ないのだそうだ。
コルクの状態はとても良い。
茶目子さんと乾杯。
強いガーネット、エッジにはレンガ色が入っている。
濃厚だが充分に落ち着いた果実味、強いタンニンは果実味の中に綺麗に溶け込んでいる。
正直ピークを少し過ぎているが、若いVTを飲むとギシギシ感が前面に出てあまり量を飲めないほど強いワインだが、こうして熟成古酒になると穏やかな強さを楽しむことができる。
豚バラ肉のコンフィ、スパイスの香る赤ワインソース、トウモロコシのピューレ。
トウモロコシはピューレだけでなく、粒もたっぷり。
濃厚な赤ワインソースの香りが素晴らしい。
豚バラ肉の塊は存在感がある。
赤ワインソースが強いので、濃厚なシャトー・モンテュスとの相性も良い。
ここでハピバケーキが登場し、茶目子さんと記念撮影。
この二皿のケーキはお店からのプレゼント。
こちらは茶目子さんのプレート。
こちらは私のプレート。
お腹はいっぱいだが、美味しくいただく。
コース料理のデセールも届く。
茶目子さんは、ココナッツのブランマンジェ、クーリーエキゾチック。
私のデセールは、”ムッシュ ポール・ボキューズ”のクレーム・ブリュレ。
熱いコーヒーがいっぱいになったお腹を癒してくれる。
シャトー・モンテュスの最後の一口には、結構澱がある。
2000VTなので、既に23年の熟成を経ている。
今夜のワインも素晴らしかった。
松尾支配人が出口まで見送ってくれる。
この時間は美術館は既に閉館しているので、何時もは非常口から外のウッド・デッキに出る。
でも今夜は雨でウッド・デッキが濡れていて滑るといけないので、正面のエントランスを特別に開けてくれるとのこと。
今年の茶目子さんとの合同誕生会も美味しく楽しかった。
今年も健康でこの日を迎えられたことに感謝の、六本木の一日でした。