8月のこと、ちぃさんと丸の内の馴染みのフレンチ、『エリックス バイ エリック・トロション』で過ごす、楽しいシャンパーニュ・ディナーの続き。
ここはM.O.F.、フランス国家最優秀職人賞に輝くエリック・トロション氏の東京店。
最初のアントレは、とうもろこし、サマートリュフ、じゃがいも。
メニュー・カードに書かれているのは、この三つの名前のみ。
どんな料理が届くのか色々考えるのだが、何時も想像を超えるヴィジュアル、味わいに驚かされる。
飲んでいるのは珍しいイギリスのスパークリングワイン。
ガズボーン・エステートが造る、ガズボーン、ブリュット・リザーヴ、2018年。
並のシャンパーニュを凌駕する、素晴らしいスパークリングだ。
とうもろこし、サマートリュフ、じゃがいもが重信シェフの手にかかるとこんな素敵な料理になる。。
とうもろこしのムースが濃厚な味わいで美味い。
ムースの上にはとうもろこしの粒とじゃがいものチュイル。
ソースには白トリュフオイルとサマートリュフが振りかけられ、芳香を放っている。
大塚店長がガズボーンを注いでくれる。
早くも最後の一杯となってしまった。
大塚さんは何時もはフォーマルな装いなのだが、今夜はシャトー・デュ・コワンのプリマエのキャンペーン中でロゴマーク入りのTシャツ姿。
ミュズレの絵はガチョウなのだろうか。
これはコレクションに加えることとしよう。
二皿目のアントレは、水タコ、イカ墨、トマト。
水タコは北海道産。
大好物なので嬉しい一皿。
イカ墨のソースが料理のヴィジュアルと味を引き締めている。
ガズボーンを飲み干すと、シャンパーニュを抜栓。
アイ村のコレリーが造る、コレリー、シャンパーニュ、エクストラ・ブリュット、グラン・クリュ。
アイ村のシャンパーニュは大好き。
しかもグラン・クリュのエクストラ・ブリュットとなれば期待に胸が膨らむ。
バックラベルに情報が記載されているのは嬉しい。
セパージュはピノ・ノワール35%、シャルドネ65%。
ドサージュは2g/ℓととても少なく、瓶内熟成期間は48ヶ月ととても長い。
デゴルジュマンは2021年9月。
勢いのある泡立ち。
シトラスの爽やかな香り、口に含むと濃厚な果実味と熟成感。
後味にはブリオッシュのニュアンス。
これは素晴らしいシャンパーニュだ。
三皿目のアントレは、蝦夷鮑、クロケット。
大きな皿の真ん中に、大きなクロケット。
クロケットの下には、岩海苔を練り込んだピュレ・ド・ポム・ド・テール(マッシュポテト)。
周囲には海藻。
蝦夷鮑のクロケットには、鮑の肝のソース。
これは最高に美味い。
バゲットは食べ過ぎ注意と言いながら、二個目。
蝦夷鮑とコレリーの相性も良く、どんどん飲み進む。
このミュズレも収集。
ポワソンは本日の旬魚。
旬魚はスズキ。
スズキのヴィエノワーズ。
ヴィエノワーズはウイーン風という意味で、パン粉の生地を張り付け、香ばしく焼き上げている。
ソースは、ヴェルモットソース。
コレリーはスズキとの相性も抜群。
重信シェフの料理は今夜も冴えている。
ちぃさんと過ごす、丸の内の素敵な夜は続きます。