8月のこと、品川の『グランド・セントラル・オイスターバー&レストラン』でアペロをした後、ちぃさんとタクシーで向かったのは、天王洲アイルの『T.Y.ハーバー』。
ここは1997年の開業以来時々来ているお店で、訪問回数は30回を超えている。
店内に歩を進めると、ビールの醸造タンク。
そう、ここはブリュワリー併設レストラン。
ここは、バー、ダイニング、テラス、水上ラウンジを合わせ、約350席の大型レストラン。
奥の個室を借りてワイン会を開催したことを懐かしく思い出す。
個室には運河に面した専用のテラスもある。
平日の夕方早い時間なのでまだ空席が目立つが、一時間後にはほぼ満席となった。
私達は二人だが、四人用の大きなコーナーテーブルに案内される。
ここに来れば、まずはクラフトビールで乾杯。
グラスの大きさは『グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン』で飲んだのとほぼ同じく、420mlを選んだ。
カリフォルニア料理のお店だが、ここは14ozではなく420mlと記載されている。
私のビールは、アンバー・エール。
”5種類の麦芽を使用し、麦本来の甘みや旨味を楽しめる琥珀色のビール。焙煎したモルトならではのコクがあり、低炭酸で苦みを抑えています”。
ちぃさんのビールは、ウィート・エール。
”大麦と小麦を混ぜてつくる典型的なベルギースタイルのビール。バナナのようなフルーツとクローブのようなスパイスを感じる香りが特徴です”。
マグロとアボカドのポキナチョス、大根のピクルスとコチュジャンソース。
何だかメキシカンとハワインアンと韓国料理が一緒になったような料理。
これが不思議と美しいハーモニーを奏で、なかなか美味い。
でもナチョスがたっぷり入っているので、これだけでお腹がそこそこ満たされてしまう。
つづいては、シーザーサラダ。
パルミジャーノがたっぷりなのも嬉しい。
二人に取り分けるのは私の役目。
シャキシャキのロメインレタスが美味い。
クラフトビールを飲み干すと、白ワインを抜栓。
選んだワインは、オーストラリア、西オーストラリア州、グレートサザンのプランタジェネットが造る、スリ―ライオンズ、ソーヴィニヨン・ブラン、2022年。
西オーストラリア州のグレートサザン地区は冷涼な気候で、ソーヴィニヨン・ブランの名産地として知られている。
トロピカルなフルーツの香り、口に含むと豊かな果実味と白胡椒やミントのニュアンス。
フルーティーでありながらキレの良い辛口。
広い店内は既に満席。
吹き抜けの高い天井に楽しそうな話声がこだまする。
天王洲アイルのブリュワリー・レストラン、『T.Y.ハーバー』でちぃさんと過ごす楽しい夜は続きます。