11月末のこと、大学時代の友人と丸の内でランチをすることに。
向かったのは、「ブリックスクエア」。
友人とは、駒場、本郷と四年間を共に過ごした仲。
そして社会人となっても、仕事は違っても共に丸の内で人生の大部分を過した。
二人にとって、ここは思い出深い場所なのだ。
ランチの場所に私が選んだのは、『マルゴ丸の内』。
店内のテーブルを予約していたが、暖かい日だったのでテラス席に変えてもらった。
鈴木店長が挨拶に来られ、「大塚から、高原様は大切なお客様なのでよろしくと連絡がありました」とのこと。
大塚さんは、「新丸ビル」にある系列店の『エリックス バイ エリック・トロション』の店長。
最初のワインは、イタリア、ヴェネト州のカンティーネ・リオンドが造る、カサルフォルテ、シャルドネ、2021年。
リオンドは、ソアヴェ・クラッシコ地区に本拠地を置き、2,000もの栽培農家を傘下に持つ協同組合。
熟したピーチやアプリコットの香り。
果実味と酸味のバランスが良く、火山土壌由来の活き活きとしたミネラルがボディを引き締める。
ランチセットのサラダが届く。
私のランチは、ハンバーグ、デミグラスソース。
ハンバーグのヴォリュームが半端ない。
友人は、ハンバーグ、トマトソース。
ブログをやっていない彼は、私が撮影する前にガバッとひと口食べてしまった。
ハンバーグに合わせ、二杯目は赤ワイン。
オーストラリア、南オーストラリア州のステップ・ロードが造る、ブラックウイング、シラーズ、2015年。
これはヴィレッジ・セラーズがスポット輸入したワイン。
アジアの某国の発注が突然キャンセルとなり、行き場を失ったものが良い条件で購入できたとのこと。
某国はよくこんな問題を起こしているそうで許せないことだが、そのお陰で美味いワインを安価に飲めることは嬉しい。
南オーストラリアのシラーズは品質が高いので好きだ。
このブラックウイングのシラーズも豊かな果実味を持ち、とても上質。
アメリカンとフレンチのオーク樽で12ヶ月間熟成されているとのこと。
食事を楽しんでいると、今度は地区総支配人の中島さんが挨拶に来られ、「何時もありがとうございます」とのこと。
友人はびっくりし、「何だか丸の内の飲食界で有名人みたいだね」。
そして三杯目も赤ワイン。
ラングドック・ルーション地区、ミネルヴォアのシャトー・マリス、ロタン、2019年。
ビオディナミ・クレイジーと呼ばれる自然派の造り手、ロバート・イーデン氏が造るワインで、彼のワインは多くの三ツ星レストランでオンリストされている。
ロタンのぶどうは、シラーとグルナッシュ。
のんびり食事をしたあとは、丸の内仲通りを二人で散策。
ここは真冬でも花が絶えることがない。
良く維持管理されているので好きな場所だ。
晴海通りまで来てしまった。
晴海通りを渡り、日比谷仲通りに入る。
ステップ広場にももうクリスマスの飾りつけ。
友人は日比谷側にはあまり来ないそうなので、「東京ミッドタウン日比谷」で軽く一杯飲むことにする。
友人と過ごす、日比谷での楽しい午後は続きます。