團十郎襲名披露公演前のランチは肉とワイン、デリリウム・カフェ、東銀座 | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

私のブログはようやく9月になったばかりだが、偶には現在に近い記事をアップすることに。

11月中旬のこと、ちぃさんと東銀座で待ち合わせ。

この日は團十郎襲名披露公演の夜の部を鑑賞する予定。

 

遅めのランチに向かったのは、歌舞伎座に近い『デリリウム・カフェ』。

 

お店があるのは、三原小路の入り口。

 

三原小路に面した側は、全面ガラス張りになっている。

春や秋はここを開いてテラス席風に使うと気持ちが良さそうだ。

 

このピンクの象を見ると、「あ、あのビールのお店だ」とおわかりになる方が多いのでは。

ここは直輸入のベルギー産の樽生ビールを最大40種類も揃えるお店。

 

ランチにしては遅い時間なので、客で埋まっているテーブルは半分弱。

カウンターには多くのビールのタップが並ぶ。

 

まずは生ビールで乾杯。

 

でも、今日のビールはベルギー産ではなく、東京産。

店長さんによると、ベルギーからビールが届かず品切れが続出しているのだそうだ。

シャンパーニュやフォアグラだけでなく、ビールまで輸入が滞っているとは知らなかった。

 

今日の生ビールは、トーキョー・ヘイジー・ホライゾン。

エヴァー・ブリューがリオ・ブルーイング&コーで生産する、IPA。

アルコール度数は6.5%。

 

有機野菜とシャルキュトリーの前菜盛り合わせは、ビールのお共に最適。

パテ・ド・カンパーニュ、鶏ハム、生ハム、サラミ、チョリソー。

 

ベルギー産ピンチェ芋のフリッツ。

自家製黒胡椒のソーセージ。

 

チェダーソースと柚子胡椒マヨネーズ。

 

ポテトフライはベルギーが本場。

ここではベルギー産のジャガイモを使い、名前もベルギー語のフリッツを使っている。

アメリカでフレンチフライと呼ばれているのは、第二次世界大戦中にこれをフランスで食べた米軍兵士たちがフランスのフライドポテトは美味しいと言って、フレンチフライと呼んだのが始まりと言われている。

でも、その時にこの料理を作ったのはベルギー人のコックだったというオチが付いている。

 

ビールの次は、イタリアのスプマンテ。

カンティーネ・デル・レ、キュヴェ・ブリュット。

エミリア・ロマーニャでチェヴィコが造るスプマンテで、ぶどうはトレッビアーノ100%。

ガス圧が強いので、泡が細かく勢いがある。

 

ちぃさんと再び乾杯。

 

もう一種類スパークリングがあるようなので注文すると、あれ、リンゴジュース。

名前をよく確認すると、アルビーノ、シードロ・ディ・メーラ。

まさにリンゴ、シードルだった。

 

肉料理が届く。

MX産ハラミと四万十ポークのグリル。

 

四万十ポークは高知県のブランド豚。

 

メキシコ産の牛肉は日本ではあまり食べたことが無い。

メキシコの百万人都市、モンテレーの最高級ホテルのレストランでステーキをレア頼んだ時、メキシコの牛は良く焼いて食べた方が良い、レアは健康上お勧めしないと言われたことを思い出した。

でもこの肉は旨い。

モンテレーへの旅は最悪だった。

麻薬組織の抗争の真っ最中で、私も防弾ガラス装備の4WDで、元特殊部隊の屈強なガードマン二人に守られての移動だった。

会議の最中にも、会議場前で警官が銃で狙撃されて殺されたので、許可が出るまで会場を出ないようにとのアナウンスが流れた。

あの緊張感は今も忘れない。

東銀座のベルギー料理とビールのお店、『デリリウム・カフェ』で、ちぃさんと過ごす楽しい午後は続きます。