何時ものフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ 銀座』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
アントレは、オマール海老のビスクと海老真丈、魚介のコンソメロワイヤル。
ドーム型に焼かれたパイ皮の形がとても綺麗。
合わせて飲んでいるワインは、ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ロゼ、ミレジム、2019年。
パイ皮のドームを崩すと、中にはオマールエビのビスクと海老真丈。
そしてビスクの下には、魚介のコンソメロワイヤル。
海の幸の味わいの二段重ねだ。
白ワインは素晴らしい造り手の物を抜栓。
ティボー・リジェ・ベレール、ブルゴーニュ・シャルドネ、レ・シャルム、2018年。
ティボー・リジェ・ベレールは2002年にニュイ・サン・ジョルジュに誕生した新星ドメーヌ。
両親からニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ畑、レ・サン・ジョルジュの2haを相続し、ドメーヌを設立。
ぶどうの旨みをストレートに感じることが出来る、フレッシュ&リッチなボディ。
モンタニー村とリュリー村のぶどうを使用し、熟成はステンレスタンクで14ヶ月。
ぶどう栽培はビオロジック(一部ビオディナミ)。
ポワソンは、真鯛のポワレ、ソース・ブールブラン、葉ニンニクとポワローのブルーテ、タブレサラダ。
皮目がパリッと焼かれた肉厚の真鯛が美味い。
ソース・ブールブランとの組み合わせも王道の美味しさ。
葉ニンニクとポワローのブルーテで葉っぱの絵が美しく描かれている。
タブレサラダには、クスクス、枝豆、トマト、パプリカ。
真鯛のポワレとシャルドネがベストマッチでワインが進む。
肉料理に合わせ、赤ワインをグラスで。
とても良いワインを出してくれた。
コート・デュ・ローヌのジャン・ルイ・シャーヴが造る、ジャン・ルイ・シャーヴ・セレクション、サンジョセフ・オフル、2015年。
エルミタージュの魔術師と称されるジャン・ルイ・シャーヴのドメーヌ物は価格が高騰したため、より手軽に飲んでもらいたいと造られたのが、ネゴシアン物のジャン・ルイ・シャーヴ・コレクション。
ネゴシアン物と言っても、ぶどう畑の管理から醸造まで全てジャン・ルイ・シャーヴによって行われ、しかもこのサンジョセフ・オフルにはドメーヌのぶどうが60%以上使われている。
カシス、ブラックベリーなどの黒果実の香り。
濃厚な果実味、強くシルキーなタンニン、黒胡椒や薔薇のニュアンス。
複雑なストラクチャーを持つ、強く洗練されたボディ。
若木から樹齢80年の古木までが植えられた四つの区画のぶどうを使用。
ぶどうは、シラー100%。
北海道別海町蝦夷鹿ロース肉のロースト、ソース・ポワヴラード、ジャガイモとキノコのニョッキ添え。
ジビエの出し汁に胡椒を入れたソース・ポワヴラードには、ジュニパーベリーが加えられている。
手前には、コニャック入りカボチャのピューレ。
蝦夷鹿の焼き色が素晴らしい。
蝦夷鹿はこの位の火入れが一番美味い。
血の香りがする蝦夷鹿と、強いシラーが良く合う。
窓の外には東京タワー。
彼女と過ごす、楽しい銀座の夜は続きます。