上野広小路の一軒家イタリアン、『アルヴィーノ』で、ちぃさんと過ごす楽しい夜の続き。
スプマンテを飲み干すと、次のワインを選ぶことにする。
ここのグラス一杯は180mlもあるので、四杯飲むとボトル一本に相当する。
私のワインは、イタリア、プーリア州、サレントのサン・マルツァーノが造る、イル・プーモ、マルヴァジーア/ソーヴィニヨン、2019年。
ちぃさんのワインは、チリ、セントラル・ヴァレーのエミリアーナが造る、チキン・ラン、シャルドネ、2020年。
このワインは飲食店専用。
エミリアーナは有機栽培をしている畑に鶏を放し、害虫駆除を行っている。
この有機栽培の象徴として、ワインに鶏の名を冠している。
白ワインでも乾杯。
ちぃさんのワインも味見させてもらったが、濃厚な果実味のシャルドネだ。
私のは、柑橘やハーブの爽やかな香り、果実味と酸とミネラルのバランスが良い辛口。
セパージュは、マルヴァジーア・ビアンカ60%、ソーヴィニヨン・ブラン40%。
イチジクバターとレーズンパン。
パリっと焼かれた、レーズンとクルミ入りのパンに、イチジク入りのバターを付けて食べるととても美味しく、ワインが進む。
メインは、国産牛ランプのロースト。
この焼き色が素晴らしい。
焼き野菜には甘みがある。
肉料理には、ラギオール。
赤ワインはボトルで。
実はこのボトルはお店からのプレゼント。
訪問するたびに一枚もらえるカードが三枚貯まると、店長お薦めのワインを一本プレゼントしてもらえるのだ。
イタリア、アブルッツォ州のチトラが造る、チトラ、ヴィーノ・ロッソ。
アドリア海側の産地のワインはコスパが良いのでよく飲んでいる。
アブルッツォ州でよく飲むのはモンテプルチアーノ・ダブルッツォ。
このワインはモンテプルチアーノ50%とサンジョヴェーゼ50%がマリアージュされている。
赤ワインでも乾杯。
色合いは綺麗なルビー色。
ダークチェリー、ラズベリーのニュアンスに、しっかりしているが強すぎないタンニン。
バランスの良いミディアム・ボディだ。
にんにく増し増し男前ペペロンチーノ。
プリモとセコンドが逆転してしまった。
このにんにくの量が半端ない。
二人に取り分けてもたっぷりのにんにく。
にんにくはホクホクでとても美味い。
でも、流石ににんにくが多すぎたようだ。
ちぃさんから、食べきれないと皿が回ってきた。
にんにく増し増しのあとに、口直しでもう一皿注文。
秋ナスのマリネ、ズワイガニといくら。
たっぷりのズワイガニといくらが嬉しい。
綺麗に取り分けることができた。
今夜の『アルヴィーノ』も美味しく楽しかった。
大塚店長が店の前まで出て、私達が角を曲がって見えなくなるまで見送ってくれた。
ちぃさんと過ごす、「ピカソ展」鑑賞とイタリアン・ディナーの楽しい一日でした。