私のブログは今日で14年目に。
ブログを長く続けることが出来たのは、皆様との素晴らしい出会いのお陰です。
相変わらず飲んで食べてばかりの記事ですが、これからも皆様とのブログを通じた素敵な交流を楽しみにしています。
8月初旬のこと、彼女と丸の内のお店で待ち合わせ。
地下通路から「新丸ビル」に入り、一階に上る長いエスカレーターに乗る。
一階のロビーは何時もとても静か。
地階からもエレべーターに乗れるのだが、地階から長いエスカレーターで上り、一階ロビーからエレベーターに乗るのが好きなルーティン。
この日は早く仕事が終わるので、オフィスの近くでディナーをしたいと連絡があったのは、僅か三日前。
何とか予約が取れたお店は、『エリックス バイ エリック・トロション』。
フランス国家最優秀職人賞(M.O.F.)受賞に輝く、エリック・トロション氏の東京店。
来るたびに新しくなっている生花が素敵だ。
何時ものカウンター席に着き、彼女の到着を待つ。
窓から見えるのは、東京駅丸の内駅舎。
彼女が到着し、早速シャンパーニュを抜栓。
シャスネ・ダルス、キュヴェ・ヴィンテージ、ブリュット、ミレジム、2008年。
店長の大塚さんがシャンパーニュを注いでくれる。
美しいシャンパンゴールド。
柑橘系の爽やかな香り。
果実味と酸のバランスが良く、ブリオッシュや炒ったナッツのニュアンスも。
瓶内熟成期間は5年以上と長い。
セパージュは、ピノ・ノワール60%、シャルドネ40%。
アミューズはグジェール。
添えられているのは、タプナードソース。
グジェールの中には、たっぷりのグラナ・パダーノのムース。
バゲットも届く。
第一のアントレは、黒毛和牛、無花果。
炙られた霜降りの黒毛和牛。
そして無花果のコンポート。
香を添えているのは、イタリア産サマートリュフ。
黒毛和牛の塩味と無花果のコンポートの上品な甘味のバランスが素晴らしい。
第二のアントレは、カンパチ、フヌイユ。
フヌイユは英語でフェンネル。
我が家のベランダ菜園でも一角を占めている。
40℃で低温調理されたカンパチは軽い薫香を纏っている。
フヌイユのソースがよく合う。
シャスネ・ダルスが美味しくて、彼女も私も四杯目。
一本を飲み干してしまった。
陽が短くなってきたとはいえ、まだ外は明るい。
彼女と過ごす、丸の内での素敵な夜は続きます。