彼女と六本木で待ち合わせ。
六本木交差点に出ると、芋洗坂を下る。
目的のお店は、『エンパイア・ステーキハウス』。
ニューヨークのステーキの名店が初めて海外に進出したお店。
ここに来るのは、短期間で三度目。
今日の席は、店の一番奥の真ん中のペアシート。
店内を一望できるテーブルだ。
彼女はここに来るのは初めてなので、「素敵なお店ね」と喜んでくれている。
平日のランチタイムを過ぎた時間だが、まだ結構客の数は多い。
ソムリエの田村さんがシャンパーニュを注いでくれる。
最初のシャンパーニュは、マンサール、ブリュット。
抜栓したばかりなのでガス圧も高く、爽やかな飲み口。
セパージュは、ピノ・ノワール56%、ピノ・ムニエ38%、シャルドネ6%。
パンが最初に届く。
ステーキハウスのパンは美味しいので好きだ。
前菜のプレートが出された。
ミートボールとグリーンサラダ以外は毎回内容が替わっている。
プライムビーフのミートボール。
たっぷりのとろとろチーズと相まってとても美味い。
フロストでよく見えないが、タコとトマトのマリネ。
前回は蟹、前々回は牡蠣だった。
焼き野菜は、赤と黄のパプリカ、ズッキーニ、そして写真では見えないがズッキーニの下には山芋。
シャキシャキのグリーンサラダ。
二種類目のシャンパーニュは、ジョセフ・ペリエ、ブリュット、キュヴェ・ロワイヤル。
英国王室のビクトリア女王とエドワード7世に愛され、ロワイヤルの称号を授かっている。
強い熟成感を持ち、果実味、酸味、ミネラルのバランスが素晴らしい。
瓶内熟成期間は三年間ととても長い。
セパージュは、シャルドネ35%、ピノ・ノワール35%、ピノ・ムニエ30%。
このミモザのグラスが可愛い。
「ミモザの日はイタリアだけど、フランスでもミモザは特別の花なの?」と彼女。
「ミモザの日は3月8日だね。南仏コートダジュールでは2月下旬にミモザ祭りが開催されて、ミモザ街道がミモザの花で黄色く染まるよ」と私。
そして三種類目のシャンパーニュが注がれる。
ビルカール・サルモン、ブリュット、レゼルヴ。
大好きなシャンパーニュだ。
1818年創業の家族経営を守る名門で、現当主は7代目。
”少量逸品主義”を貫く評価の高いメゾンである。
ちょっと見えにくいが、グラスにもビルカール・サルモンのマーク。
豊かなアロマ、強い果実味、深い熟成感、そして綺麗な酸とミネラル。
素晴らしいシャンパーニュだ。
リザーブワインの使用比率は40%ととても高く、瓶内熟成期間は30ヶ月。
セパージュは、ピノ・ムニエ40%、ピノ・ノワール30%、シャルドネ30%。
六本木の『エンパイア・ステーキハウス』で彼女と過ごす楽しいランチは続きます。