御殿場のフレンチ・レストラン、『Maison KEI』で三ツ星フレンチとワインをたっぷり堪能した後は、少し散策することに。
フルコースのフレンチで、ワインも二本を飲むと、ランチでも三時間はかかってしまう。
気が付くと、満席だった店内にも空席が目立つようになった。
1月30日に開業したばかりなので、裏庭にはまだ手が入れられていない。
ここにハーブ畑ができれば一層素敵になるだろう。
肉眼では富士山がすぐ近くに見えているのだが、写真では遠く感じられる。
スタッフに見送られ、『Maison KEI』をあとにする。
素晴らしい料理とワインだった。
予約至難ではあるが、ここにはまた来たいと思う。
次に向かったのは、すぐお向かいにある『とらや工房』。
小路の奥には、山門。
右側には立派な孟宗竹の林が続く。
でも、もう少し間引きをした方が良さそうだ。
実を付けているのは、ヒイラギナンテン(柊南天)。
数多く植えられている。
竹林の中にも散策路。
この小径をぐるっと回ってもあずまやに行くことが出来るが、彼女がハイヒールなので未舗装路は避け、石畳の中央の小路を進む。
敷地は広く、食後の散策には最適。
あずまやを抜け、東山旧岸邸に至る。
岸信介元首相の私邸として1969年に建設された。
建築家、吉田五十八の作品。
彼女は初めてなので内部を見学しようと思ったが、緊急事態宣言および蔓防発出地域からの来訪者はお断りとのこと。
案内の方に、「入場できない方が多いのではないですか」と私。
「多いどころか、ほとんどの方が入場できないので大変なんです」と案内の女性。
次に向かったのは、『とらや工房』。
建物の中は和菓子の工房。
ガラス窓越しに和菓子作りを見学しながら売店に進む。
売店で和菓子と煎茶を購入し、好きなテーブルを選んでお茶をすることに。
冬は暖かい室内の居心地が良さそう。
そよ風が心地良い初夏は、テラス席。
休日は満席だが、平日の午後は空席が目立つ。
と思ったら、15分後には満席となってしまった。
私達が選んだのは、テラスの一番端のテーブル。
緑を鑑賞しながらお茶をいただくことが出来るが、蚊がいる。
売店で電気蚊取り器を借り、彼女の足元に置く。
どら焼きやあんみつなど何種類かを選べるが、彼女も私も水ようかんを選んだ。
水ようかんも濃い煎茶も美味い。
お茶はお代わり自由なので、もう一杯いただく。
継ぎ足してもらおうと思ったら、新しい湯飲みが出された。
ゆっくりお茶を楽しんでいると、もう夕方と言える時間。
御殿場タクシーに電話し、入り口に車を手配する。
タクシー会社の電話番号は、私達がタクシーで乗り付けたのを見ていた『Maison KEI』のスタッフがメモして渡してくれた。
私が、食後は『とらや工房』に行くと話したので、気を利かせてくれたのだ。
工房の前には大きなヤマボウシ(山法師)の樹。
まだ満開だ。
池をぐるりと回る小径もあるが、やはり未舗装なので元来た小路を引き返す。
迎えの車に乗り、御殿場駅に戻る。
彼女は駅の売店でお土産を色々購入。
御殿場線の旅は楽しい。
酒匂川もこの辺りは流れが急だ。
でも電車で来ると、都内まではとても遠い。
次回は御殿場に一泊することにし、車で来る方が良さそうだ。
彼女と過ごす、『Maison KEI』と『とらや工房』での楽しい一日でした。