池袋の「メトロポリタン東京」でのまったりワインの楽しいステイの続き。
15時になりルームサービスが開始されたので、ワインバケット他を届けてもらう。
アーリーチェックインをすると午後早い時間からまったり飲めるのは嬉しいが、最初の二時間近くはルームサービスが無いのは大変。
以前は24時間ルームサービスがあったが、コロナ禍で宿泊客が減り、ルームサービスも時短営業となった。
飲んでいるシャンパーニュは、ローラン・ペリエ、ブリュット、ラ・キュヴェ。
定番のアジアンサラダのパクチーと蒸し鶏のやみつきサラダは二人のお気に入り。
フロ・プレステージュの海老とブロッコリーのタルタルサラダを相盛り。
続いてはフロ・プレステージュのホワイトアスパラのマリネ。
たっぷり購入したので、二人に分けてもこんなに量がある。
ホワイトアスパラガスを半分余り食べたところで、フロ・プレステージュのアボカドと生ハムのサラダを追加。
シャンパーニュとの相性が良くグラスがどんどん進む。
このあとナトスで買ったマグロのたたきサラダ、焦がしにんにくソースも食べたが撮影忘れ。
シャンパーニュの次には白ワインを抜栓しようと思い、冷やしておいた。
「もうそろそろ白を開けようか」と私。
「今日の赤は何なの」と彼女。
「ブルピノだよ」と私。
「それなら先に赤を飲みたいわ」と彼女。
そこで取り出したのは、ブルゴーニュ、コート・ド・ボーヌのサントネイ村に本拠地を構える、ドメーヌ・イヴ・ジラルダンが造る、サントネイ、1995年。
このワインは4年前に蔵出し品を購入し、セラーに寝かせておいたもの。
イヴ・ジラルダンはサントネイのぶどう栽培農家の13代目で、1981年に畑の一部、3haを父親から相続し、ドメーヌ・イヴ・ジラルダンを始めた。
今ではブルゴーニュ各地の畑を取得し、21.5haにまで拡大。
良質のワイン造りで定評のある造り手だ。
1995年のサントネイはとても良いヴィンテージ。
基本的にエチケットは綺麗なままだが、ネックシールは少し古びていて、25年余りの熟成の時を感じさせる。
コルクの上部には、結構な量の黴。
コルクは健全だが、濡れ方が時を感じさせる。
香に問題が無いのでほっとする。
色合いは、エッジにレンガ色が入っているが、濁り等の問題は無い。
口に含むと、まだまだ若い果実味に驚かされる。
タンニンが落ちてきていることは否めないが、バランスの良い古酒の美味しさを充分に体現したボディだ。
さすがイヴ・ジラルダン、25年の熟成を経てこのボディは素晴らしい。
ナトスで買ったキッシュは、一つを二人で分けて食べる。
柿安ダイニングのヤンニョムチキン。
ソウルには鶏唐揚げの24時間宅配のお店がいっぱいある。
2万ウォン分も注文すれば、普通の唐揚げとヤンニョムチキンがどっさり届き、これが最高に美味いのだ。
どちらもルームサービスで温めてもらった。
ヤンニョムチキンは全く辛くなく、韓国の味とは違っていて残念。
池袋でヤンニョムチキンを食べるなら、韓国料理店の『KollaBo』まで行って買った方が良さそうだ。
'95が不味かった場合に備え、ヴィンテージの若いブルピノも予備で持ってきておいた。
その旨を告げると、彼女は飲み較べをしたいと言う。
そこで、モンジャール・ミュニュレのブルゴーニュ、ピノ・ノワール、2014年も抜栓。
モンジャール・ミュニュレは言わずと知れたヴォーヌ・ロマネの名門で、現当主は8代目。
2014年は若いと言っても、既に6年余りの熟成を経ている。
ストロベリーやラズベリーなどの赤い果実の香り。
流石モンジャール・ミュニュレ、果実味、熟成感、酸、タンニンのバランスが素晴らしく、ACブルゴーニュの域を超えたピノ・ノワールだ。
続く料理は柿安ダイニングのローストビーフ、ガーリックソース。
でも私はもうお腹がいっぱい。
撮影前に彼女が半分皿に取ってしまったが、残りは私の明日の朝食用に残しておくことにする。
彼女がローストビーフを食べ終えると、デザートの時間。
プレ・デセールはクリスピー・クリーム・ドーナツ。
彼女のはメロンクリーム。
私のはオールドファッション・チョコレート。
ドーナツは滅多に食べないが、久し振りに食べると美味い。
彼女と過ごす、池袋の何時ものホテル、『メトロポリタン東京』でのまったりワインのステイは続きます。