4月中旬のこと、彼女と銀座で待ち合わせ。
銀座通りから、カルチェとシャネルの間、マロニエ通りに入る。
陽が長くなり、夕方になってもまだ青空。
今夜のお店は、「銀座ベルビア館」。
ここの最上階の全フロアーを占めていたのが大好きだったフレンチ、『アイコニック』だったので、よく来たビルだ。
レストラン階でエレベーターを降り、店の前で写真撮影。
すると後ろから、「何してるの」と彼女の声。
「君を待っていたんだよ」と私。
「ブログ用の写真を撮っていたんでしょ」と彼女。
今夜のお店は久し振りのオイスターバー、『オイスターバー&ワイン ブロン』。
他のテーブルと充分な距離をとった、一番奥のテーブルに案内される。
早速シャンパーニュで乾杯。
今夜のシャンパーニュは、バロン・アルベール、リュニヴェルセル、ブリュット。
シャンパーニュグラスがなかなか良い。
キンキンに冷えたシャンパーニュはかなりの辛口。
温度が上がるにつれ、華やかな白い花の香が出てきて、芳醇な味わいに変わってきた。
セパージュは不明だが、ピノ・ムニエ主体でシャルドネが加えられている。
テーブル上のアルコールランプに火が点される。
テーブル上には持ち運び用の醤油入れ。
これは除菌ジェルなのだそうだ。
こんなところにも飲食店の苦労が伺える。
窓際にはフランスやイタリアの銘醸ワインの空き瓶が並ぶ。
窓の外には、ブルガリやティファニーのビル。
『ブロン』名物の、冷製生雲丹のプリン、キャビア添え。
雲丹の上に添えられているのは、フェンネル(フヌイユ)。
「美味しいわ。このお店の料理、好いわね」と彼女。
彼女がここを気に入ってくれたようで私も嬉しくなる。
桜鰤と自社農園野菜のカルパッチョ、サラダ仕立て。
見た目も美しい料理だ。
野菜の下には、ほんのり桜色の鰤。
シャンパーニュが進む。
産地直送旬のプレミアム生牡蠣三種盛合わせ。
この冬はコロナのため自粛生活が続き、生牡蠣を食べる機会が無かったので、このヴィジュアルにテンションが上がる。
ソースは三種。
アラビアータソース、レモン汁、ポン酢。
「右側ほど濃厚な味わいになりますので、左から順番に食べて下さい」とのこと。
石川県の能登。
身がぷりぷりで美味い。
広島県の広島。
見た目以上にヴォリューム感があり、充分に濃厚。
北海道厚岸。
身は一番小振りだが、しっかりとした味わいを持つ。
銀座の『オイスターバー & ワイン ブロン』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。