ある日のこと、丸の内での用事が早めに済み、ランチの待ち合わせまで時間があるので銀座でお買い物をすることに。
「まるごと高知」の入り口の右側には坂本龍馬、左側には大きな鳴子。
でも用事があるのは一階の物品販売コーナーではなく、地下のこちら。
ここには高知県の18の酒蔵の酒が揃っているのだ。
奥には「酒場放浪記」の吉田類さん。
魅力的な酒がずらりと並ぶ。
全て飲んでみたい酒ばかりだが、今日買うべき酒はもう決まっている。
あってよかった。
高木酒造が醸す、豊能梅 セメブレンド(真ん中の箱に入っていない瓶)を買いに来たのだ。
新春一番と言うことで、カレンダーをいただいた。
毎月のお楽しみクーポンが付いているのが嬉しい。
「まるごと高知」を出ると、ランチの待ち合わせの店に向かう。
外堀通りに面した好立地の店が閉店している。
ここは『銀座みゆき館』だったような気がする。
注文してから作られる”和栗のモンブラン”が美味しいお店だ。
コロナの影響で、多くの名店が失われてゆくことに心が痛む。
JRのガードをくぐり抜け、東京フォーラムの中を抜ける。
人気のハンバーガーショップ、『シェイクシャック』にも客の数は僅か。
平日の午後ということもあり、東京フォーラムも閑散としている。
丸ビルの中を通り抜け、丸の内仲通に出ることにする。
マルキューブでは北海道フェアが開催されている。
そう言えば昨年秋もここで北海道物産展が開催されていた。
行幸通りを渡る時には、お決まりの東京駅丸の内駅舎の撮影。
目的の場所は、昨年11月5日に新規開業した「丸の内テラス」。
ここには特徴ある良いお店が揃っている。
今日のランチのお店は、『エスプリ・ド・タイユヴァン』。
丸の内仲通りからも店内のセラーを見ることが出来る。
平日のランチは席の予約は出来ない。
12時台は満席となるので、時間をずらし、遅めのランチを取ることにした。
店の前で写真を撮っていると彼女が到着し、揃って入店。
スパークリングワインをグラスでお願いし、乾杯。
ブルゴーニュ、サヴィニー・レ・ボーヌのパリゴ・エ・リシャールが造る、パリゴ、オリジーヌ、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット。
1907年に最初に造ったクレマンと同じアッサンブラージュを再現していることから、オリジーヌと命名されている。
細かな泡立ち。
熟した洋梨、グレープフルーツ、青リンゴのアロマ。
ふくよかな熟成感と活き活きとした酸。
とても上質のクレマン・ド・ブルゴーニュだ。
セパージュは、ピノ・ノワール40%、シャルドネ40%、アリゴテ20%。
熟成期間は36ヶ月と極めて長い。
グラスが薄いので口当たりが素晴らしく、ステムが細くとてもエレガント。
さすが『タイユヴァン』、良いグラスを使っている。
熱々のオニオングラタンスープが届く。
寒い季節にはこの温かさが五臓六腑に染み渡る。
バゲットがたっぷり入っているので、ヴォリュームもある。
彼女と過ごす、「丸の内テラス」の『エスプリ・ド・タイユヴァン』での楽しいランチは続きます。