銀座のフレンチ/イタリアン・レストラン、『GINTO』でちぃさんと過ごす素敵な夜の続き。
ヴーヴ・ド・ノーザック、シャンパーニュ、ブリュットで乾杯をした後は、G.H.マム、グラン・コルドンを抜栓。
赤いラインは、フランス最高勲章、レジオン・ドヌールの赤いリボン=コルドン・ルージュを表している。
再びちぃさんと乾杯。
勢いのある泡が素晴らしい。
熟したピーチやアプリコットの香り、豊かな果実味と酸味の後には、イーストや蜂蜜のニュアンス。
セパージュは、ピノ・ノワール45%、シャルドネ30%、ピノ・ムニエ25%。
リザーブワインのアッサンブラージュ比率は30%と高い。
このあとスティル・ワインも色々飲んだが、マムは一本飲み干してしまった。
パートフィロで包んだフォアグラのクルスティアン、ブルーベリーのルビーポルトソース。
パート・フィロは、トウモロコシの粉と小麦粉で作った薄い生地。
クルスティアンの下には、キノコのソテー。
クルスティアンの中にはたっぷりのフォアグラ。
フォアグラには強い白ワインを合わせる。
カリフォルニアのブレッド&バター・ワイナリーが造る、ブレッド&バター、シャルドネ、2019年。
注目のワイナリーで、私も希少な2015VTを持っていたが、飲んでしまった。
またまた乾杯。
焼きたてのパンの香りとバターのような濃厚でクリーミーな旨味を持つ、リッチでエレガントなシャルドネ。
ぶどうはソノマとモントレーのシャルドネが使われている。
冷涼な気候のソノマ、カーネロスのぶどうはアメリカンオークの一年樽で4ヶ月間、暖かな気候のモントレー、アロヨ・セコのぶどうは新樽で8ヶ月間熟成されている。
芳醇なイタリア産トリュフとイベリコベーコンのカルボナーラ、もちもちの生のフェットチーネで。
黒トリュフと24ヶ月熟成のパルミジャーノ・レッジャーノの香りが素晴らしく、まさにもちもちのフェットチーネと相まってとても美味い。
続いてピノ・ノワールを飲むことにする。
ブルゴーニュのフレデリック・マニャンが造る、フィサン、クール・ド・ヴィオレット、2017年。
フレデリック・マニャンのワインはかなり以前から好きでよく飲んでいる。
フレデリックとは一度ランチを共にしたことがあり、その人柄に触れ、一層彼のワインが好きになった。
今夜も二人はかなりのハイペースで飲んでいる。
透明感のある濃いルビー色。
ラズベリーやストロベリーなどの赤系果実の香り。
凝縮した果実味と程よいタンニン、綺麗な酸と強いミネラル、スミレ、紅茶、バニラのニュアンス。
やはりフレデリック・マニャンのフィサンは美味い。
二年前、フィサンの村を訪問した時のことを思い出す。
ジュヴレ・シャンベルタン寄りの5つの区画のピノ・ノワールを別々に醸造し、バリックで14か月熟成後、アッサンブラージュされている。
活オマール海老のシンプルグリル、バニラの香るアメリケーヌソース。
これはフォトジェニックな料理だ。
濃厚なアメリケーヌソースを絡ませて食べると、オマール海老の身がプリプリで美味い。
チーズとジャガイモのフリットもソースに良く合う。
肉料理に合わせる赤ワインも、私が好きな造り手の物。
ワシントン州のチャールズ・スミス・ワインズが造る、シャトー・スミス、カベルネ・ソーヴィニヨン、2017年。
チャールズ・スミスはまさにワシントン州のライジング・スターと言える。
シャトー・スミスだけでなく、チャールズ・スミスが造るヴェルヴェット・デヴィル、メルローも好きなワインだ。
またまた乾杯。
濃厚な果実味、ビターチョコレート、シガー、すみれのニュアンス、そして長い余韻。
醸造には天然酵母を用い、全粒発酵で25日間果皮浸漬マセラシオン。
フレンチオークの樽(新樽40%)で10ヶ月間シュール・リーで熟成されている。
国産黒毛和牛サーロインの低温熟成グリル、レフォールを効かせたスイートマデイラソース。
牛は茨城県産。
焼き色が美しい。
上に乗せられているのは、ガレットのフライ。
付け合わせはポテトとチーズのグラタン仕立て。
強い赤ワインにも負けない芳醇な肉の旨み。
銀座のフレンチ/イタリアン、『GINTO』でちぃさんと過ごす素敵な夜は続きます。