御徒町での楽しいハシゴ酒の続き。
メンバーは、ちぃさん、茶目子さん、そして私。
『羊香味坊』を出て向かったのは、『御徒町ワイン食堂パパン』。
グルメブロガーさん達が通うお店である。
昨年暮れに、ちぃさん、茶目子さん、ピエールロゼさんと一緒にここでディナーを楽しんで以来の、久し振りの訪問。
何時も満席のお店だが、ランチとディナーの間の中途半端な時間なので、店内は珍しくガラガラ。
『羊香味坊』から持ってきた料理のお土産を、スタッフさんに差し上げる。
店長の岩坂さんにお願いし、お薦めのスパークリングワインを4本出してもらった。
その中から選んだワインを注いでもらう。
三人で乾杯。
冷えたスパークリングが美味い。
候補のワイン達はこちら。
(写真は茶目子さんの記事からお借りしました。)
女性お二人にお似合いのロゼを二本も出してくれたが、私が選んだのは、飲んだことのないポルトガルのスパークリング。
ポルトガル、リスボア地方の、カサ・ド・コネゴ、ブリュット、2015年。
ヴィディガル・ワインズが造るワインで、コスパの良さで定評がある。
レモンやグレープフルーツの柑橘系の香り。
口に含むと、蜜りんご、トーストのニュアンス。
酸がしっかりしているので、爽やかなブリュットに仕上がっている。
セパージュは、アリント60%、シャルドネ20%、フェルナン・ピレス20%。
テーブルには、赤キャベツの酢漬け。
お腹がいっぱいなので、これだけでも充分かもしれない。
でも、黒板に書かれたメニューを見ていると、少し食べたくなる。
鱧のエスカベッシュ。
イナダと夏野菜のラタトゥイユ。
魚料理二種となったが、どちらも美味い。
スパークリングの次は、白ワイン。
5種のお薦めを出してもらい、その中から選ぶ。
随分大きなワイングラスを出してくれた。
再び三人で乾杯。
今日、四度目の乾杯だ。
珍しいワインを選んだ。
ジュラ、サヴォワのドメーヌ・フィリップ・ヴァンデルが造る、レトワール、シャルドネ・トラディション、2016年。
レトワールはヴァン・ジョーヌを始めとする白ワインに特化した素晴らしい産地で、僅か70ha弱の畑しかないので、フランスでも手に入りにくい希少産地。
フィリップ・ヴァンデルはそのレトワールに13haの畑を持つ、レトワールのトップ生産者。
香りはまるでシェリー。
まさに産膜酵母によって生み出される、ヴァン・ジョーヌと同じ味わい。
ヴァン・ジョーヌとの違いは、ぶどうと熟成期間。
ヴァン・ジョーヌはサヴァニャンを用い6年もの長期熟成がなされるが、トラディションはシャルドネを用い熟成期間は18ヶ月。
造り方は同じで、ピエス(ブルゴーニュの228Lの小樽)で、ウイヤージュ(目減り分の注ぎ足し)を行わず、酵母の膜(フルール・デュ・ヴァン)とともに熟成させている。
フロマージュも出してもらう。
これは私が切り刻んだ後の写真。
左上から、ミモレット、ピアーヴェ、ガレ・ド・ラ・ロワール、ゴルゴンゾーラ・ピカンテ、そして手前がシャウルス。
ハード二種に、ウォッシュ、青カビ、白カビとバラエティーに富んだ盛り合わせが嬉しい。
夕方早い時間の予約の客が到着し始めた。
ワイン二本を飲み干すと、岩坂さんにお礼を述べ、店をあとにする。
『御徒町ワイン食堂パパン』を出ても、まだ外は明るい。
もう一軒行きましょうと、街を彷徨う。
「蒙古タンメン中本がある」と、茶目子さんとちぃさん。
「僕は辛いラーメンは無理だから」と私。
「辛くないラーメンもありますよ」とちぃさん。
ちぃさんとは、これからは〆のラーメンはやめようと先日申し合わせたばかりなのに、恐ろしい予感。
御徒町での、楽しい”トライアングル会”は続きます。