西麻布のフレンチ、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす、トリュフ尽くしのディナーの楽しい夜の続き。
今夜のディジェスティフはコニャック。
A.E.ドール、V.S.セレクション。
A.E.ドール(アウドール)は1858年創業の名門で、一世紀半にわたる膨大な古酒を保有していることでも有名。
A.E.ドールは、創業者、アメデ・アドゥアール・ドールの名前。
久し振りに飲むコニャックが美味い。
昔はコニャックをよく飲んでいたが、その後はアルマニャック、そして今はカルヴァドスを飲むことが多い。
彼女がもう少し赤ワインを飲みたいというので、フロマージュを出してもらう。
白カビ、ウォッシュ、ブルー、シェーブル、ハード、どれも美味しそうだ。
一番目を引いたのは、蜂蜜。
四角く知り取られたボックス入りのハチの巣は美味い。
それぞれ四種類を切ってもらい、彼女は赤ワインと共に、私はコニャックとともに味わう。
今夜のデセールは、クレームブリュレ、トリュフのアイスクリーム添え。
アイスクリームに鼻を近付けてみると、確かにトリュフの香り。
コニャックがクレームブリュレに意外と良く合って美味い。
「本当に全ての料理にトリュフが入っていて美味しかったわ。今夜もありがとう」と彼女。
「帰りに内木場さんに今夜のお礼を言うことにしようね」と私。
レトロなエレベーターで三階のダイニング・ルームから二階のレセプションに下りる。
レセプションでは坂元支配人と内木場シェフが私達を待っていてくれた。
シェフとの今夜の料理に関する話が楽しい。
レセプション前には、シャルル・シャプランの絵。
ここにはマリー・ローランサンやベルナール・ビュフェなどの絵画が多く飾られているが、この絵が一番好きだ。
坂元支配人と内木場シェフが店の前で、私達が見えなくなるまで見送ってくれる。
帰りは何時も腹ごなしに六本木まで散策。
66プラザからは、ダイヤモンドヴェールの東京タワー。
まだ二月末だというのに、花壇はチューリップの花で覆われている。
何時ものとおり、成城石井に立ち寄り。
彼女の朝食用に、サラダを何品か購入。
今夜のトリュフ尽くしの料理はとても美味しかった。
彼女と過ごす六本木の夜は素敵に更けていきました。