二月のこと、銀座でちぃさんと待ち合わせ。
向かった先は、ギンザシックス。
何時ものとおり、エノテカでアペロ。
最初はスパークリング・ワイン。
スペインを代表するワイナリー、トーレスが造る、サングレ・デ・トロ、カヴァ・ブリュット。
柑橘系の爽やかな香り、フレッシュな果実味、切れの良い後味。
セパージュは、チャレッロ40%、マカベオ35%、バレリャーダ25%。
ちぃさんと乾杯。
ワインのお供は、無花果の赤ワイン煮。
これがワインにとても良く合って美味しい。
これから日本酒の会に参加するのでアペロで飲み過ぎは危険。
でも、二杯目を飲んでしまう。
ちぃさんが選んだのは、カリフォルニアの名門、ケンダル・ジャクソンが造る、アヴァント・シャルドネ、2017年。
ケンダル・ジャクソンのワインはカルフォルニアではどのスーパーマーケットにも置かれているので、ロスやシスコではよく飲んだものだ。
私が選んだのは、トルマレスカがプーリアで造る、ネプリカ、ネグロアマーロ、2018年。
トルマレスカは、トスカーナの名門、アンティノリのワイナリー。
ブラックベリー、プラム、スミレ、ストロベリージャムのニュアンス。
タンニンは強いが豊富な果実味に溶け込んで円やか。
アルコール度数はプーリアのネグロアマーロだけあって、14.5%と高め。
後ろにオーパスワンのボトルが写っている。
良く見ると、50mlで4,500円、100mlで8,800円。
日本では、オーパスワンは本当に高い。
再び乾杯。
アペロで気分を盛り上げると、本会の会場に向かう。
ギンザシックスから四丁目交差点を渡り、三丁目の松屋銀座へ。
以前は松屋銀座の化粧品売り場は中国人観光客で溢れていたが、今は閑散としている。
直通エレベーターでレストラン街がある8階に向かう。
今夜のお店は、『つな八銀座』。
今夜は鶴齢の会。
新潟県南魚沼市にある1717年創業の老舗、青木酒造が醸す酒だ。
常連席のカウンターに案内され、席に着く。
今夜の鶴齢は五種類、料理は六皿のフルコース。
まずは鶴齢の仕込水が注がれる。
日本酒をたっぷり飲むには、仕込水もたっぷり飲まないと酔ってしまう。
最初の酒は、鶴齢 純米吟醸。
越淡麗を55%まで磨き込んで醸された酒で、酵母は新潟G9と協会1801が使われている。
「今夜も元気に飲み過ぎましょう」と乾杯。
鶴齢は、”端麗辛口”よりも”端麗旨口”を目指しているとのことだが、充分に辛口。
吟醸香は抑え気味で、口の中で米の旨みが広がり、後口は爽やか。
これは美味い。
ちぃさんと共に楽しむ鶴齢の会の夕べは続きます。