家籠りをしている間にも、春は着実に深まっている。
ジムが閉鎖で運動不足になるのを防ぐため、毎日いろいろな場所をウォーキング。
この真っ赤な新芽を見ると、オハイオ州のクリーヴランドとアクロンにしばらく滞在していた時のことを思い出す。
零下35℃を記録した厳しい冬が終わり春になると、至る所の生垣が真っ赤に染まるのだ。
アメリカ人の友人にこれは何という木なのかと聞くと、Fire Treeとのこと。
日本語名はベニカナメモチで、この赤い色はアントシアニン。
英語名はRed robin。
Red Robinはベニカナメモチよりも赤色が強く、まさに見た目はFire tree。
辞書で検索すると、植物ではなく、「Red Robin Gourmet Burgers and Brews」というレストラン・チェーンの名前が最初に出てくるのは面白い。
桜が終わったと思ったら、ハナミズキの真っ白な花が満開となった。
日本で桜が愛されるように、アメリカで愛されているのがハナミズキ。
日本からワシントンDCに桜の樹を贈った返礼に米国から日本に送られてきたのが、ハナミズキだった。
ハナミズキの英語名はDogwood、学名はCornus florida。
ところで、東京市がワシントンDCに桜の樹3,020本を贈ったのは1912年の3月。
1912年は7月30日に大正に元号が変わったので、この桜が植えられたのは明治最後の年、明治45年ということになる。
こちらはピンクのハナミズキ。
この樹は開花が少し遅い。
開花が進んだピンクのハナミズキも見付けた。
樹の下から空に向けて撮影すると、桜のように見える。
赤のハナミズキもある。
珍しい花も見付けた。
モコモコに咲く白い花が綺麗だ。
これは大手毬(オオデマリ)。
英語名は、”Japanese snowball”。
オオデマリは春というより、どちらかと言うと初夏の花。
ソメイヨシノの開花も早かったが、暖冬の影響で他の花木の開花も早いようだ。
小手毬(コデマリ)も咲いていた。
英語名はSpiraea。
春の暖かい日の楽しいウォーキングでした。
まだ世の中が平和だったある休日のお昼過ぎ、彼女と広尾で待ち合わせ。
向かった先は、ミシュラン一つ星だった割烹中華、『はしづめ』。
製麺所が経営するお店だけあって、ここのランチの麺は最高に美味いのだ。
ひょっとして営業しているかもと思ったが、やはり休日はお休み。
そこで向かったのは、二人が大好きなメキシカンの名店、『サルシータ』。
もうすぐ午後一時という時間なのですんなり入店できるかと思ったが、満席で入店待ちの先客が四人。
それでも午後一時を過ぎると食事を終えた客が次々と店をあとにし、15分ほど待っただけで店内に案内された。
「お久しぶりです」、「ランチとは珍しいですね」と迎え入れられ、テーブルに案内される。
何時ものとおり、メキシコの死者の日の人形達が迎えてくれる。
死者の日は、カトリックでの諸聖人の日、11月1日と2日であることを思い出す。
ここの名物のフローズンマルガリータにするかどうか迷ったが、寒い季節に飲むと身体が冷えそうなので、ワインを選択。
ワインは白・赤各々、メキシコ、スペイン、チリ、アルゼンチンの四種類があり、均一料金。
選んだのは、チリのカリテラが造る、タクン、レセルヴァ、シャルドネ、2018年。
二人で乾杯、と思ったが、彼女は手が写るのが嫌だと言って手を引っ込めてしまった。
でも写真を撮り終えてスマホをしまうと、グラスを持ち上げて、「今日も楽しいね。ありがとう」とグラスを合わせる。
クレオールサラダ。
大皿に山盛りで、サラダだけでお腹がいっぱいになってしまいそう。
クレオールサラダとは、新世界と旧世界の野菜を融合させたラテンアメリカのサラダ。
新世界のトマトやアヴォカド、旧世界のタマネギやオリーブが混ぜ合わされている。
ナチョスは熱い内に食べるのが鉄則。
トルティーヤチップスの上に、チーズ、クリーム、ビーンズ、トマト、アヴォカド、チリ、ハラペーニョ等を乗せて焼かれている。
これはワインが進んでしまう。
チリソースをかけて食べると一層美味い。
チリソースはこの三種。
左側が一番マイルドで、右の二つは辛さは同じ程度だが、真ん中のは酸味がより強い。
タコスも届く。
チキン、きのこ、ポークカルニータス、チョリソ&ポテト、ビーフの中から選べる。
二人ともビーフを選択。
お供は三種類の屋台風サルサ。
私はスプーン一杯ずつタコスにかける。