『つな八銀座』で開催された”天麩羅とワインのマリアージュの会”に友人達と参加した楽しい夜の続き。
今回のテーマは、イタリア・ワイン。
メンバーは、ちぃさん、ひさちゃん、りりかさん、そして私。
三種類目のワインは、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州のツアニが造る、ソデヴォ、ピノ・グリージョ、2017年。
ソデヴォは、創業者の母と、息子と娘で運営する家族経営の新しいワイナリー。
フルーティーでミネラル感豊かな綺麗なボディ。
ぶどうはピノ・グリージョ100%で、栽培は化学薬品を一切使用しないサスティナブル農法。
天麩羅・弐は、鱧の変り揚げ、ペペローネ・リピエーノ。
鱧に梅肉は良く合って美味い。
ペペローネ・リピエーノは、ピーマンの詰め物。
ここでは赤パプリカに詰め物をして揚げている。
四種類目のワインは、マルケ州のアンドレア・フェリーチが造る、ヴェルディッキオ・クラッシコ・スペリオーレ、2015年。
アンドレア・フェリーチは父と息子で営む新しい家族経営のワイナリー。
ヴェルディッキオを用いたワインを二種類のみ造り、ヴェルディッキオでスキンコンタクトを初めて行った造り手。
ヴェルディッキオもクラッシコ・スペリオーレとなるとさすがに美味い。
ぶどうはヴェルデッキオ100%、ぶどう栽培はビオディナミ。
天麩羅・参、グリーンアスパラガス、プロシュート添え。
シャキッと揚がったアスパラが旨い。
黄色いのは、卵の黄身揚げ。
生ハムとバルサミコが良い働きをしている。
ピノ・グリージョとヴェルディッキオの飲み較べ。
右がヴェルディッキオで左がピノ・グリージョ。
やはりピノ・グリージョに少し着色が見られる。
この会はグラスを最後まで残しておいてくれるので、先に飲んだワインで気に入ったものがあれば、もう一度飲むことが出来るのが嬉しい。
天麩羅・四は、牛タンの赤ワイン煮。
実はこの牛タンもちゃんと天麩羅にされているのだ。
この厚みがたまらなく美味い。
合わせるワインは、ウンブリア州のアルナルド・カプライが造る、モンテファルコ・ロッソ、2015年。
アルナルド・カプライは、ウンブリアの地ぶどう、サグランティーノの復興に尽力したことで知られ、数々の賞を受賞したのに続き、2012年にはヨーロッパ最優秀ワイナリーに選出されている。
このワインも強い果実味とタンニンを持つ、バランスの良い仕上がりだ。
セパージュは、サンジョヴェーゼ70%、サグランティーノ15%、メルロー15%。
デザートは、白桃のシャーベット。
最後にこの甘みがたまらなく美味しい。
今夜の会も美味しく楽しかった。
ソムリエの尾崎さん、堀部さん、ワインを提供された飯田の高橋さんに今夜の礼を述べて店をあとにする。
まだ飲み足りない様子のちぃさんとひさちゃんと共に、ナイトキャップを飲みに行く。
二人をご案内したお店は、『トロ・トーキョー』。
ニューヨークを中心に世界中にモダン・メキシカンのレストランを展開する、リチャード・サンドバル氏が日本に初出店したお店だ。
ここでは色々な種類のテキーラを飲むことが出来る。
友人がこのお店をプロデュースしたので、開店以来度々訪問している。
二階の窓際の席に着席。
夜も更けているが、金曜日なので多くの人が街に繰り出している。
ちぃさんと私はテキーラをストレートで。
選んだのはクエルボ・シルバー。
Hひさちゃんは何を頼まれたのだろう。
三人で乾杯。
あれ、ちぃさんが手にしているのはテキーラではなく、ライムのグラス。
何か料理も頼んでいるが、これが何なのかどころか、頼んだことの記憶もない。
そして、テキーラをもう一杯。
これはきっと、ちぃさんと私。
完全に出来上がった三人は、この階段を下り、帰途に就くことに。
階段が緩やかで良かったと心底思う、楽しい銀座の夜でした。