久し振りのウィーンの旅、シュテファンスプラッツ | ワインは素敵な恋の道しるべ

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白ワインは天使の如く貴方の心を解き放ち、赤ワインの真紅のグラスの底には悪魔が潜む。そして貴方は天使の如く大胆に、悪魔の如く繊細に、新たな恋の道を歩み始める。

成田空港を発ち、11時間余りのフライトを経て無事ウィーン国際空港に到着。

 

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東京は梅雨入りし小雨が降っていたが、ウィーンは快晴で強い日差しが降り注いでいる。

 

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バッゲージクレームの壁には、シェーンブルン宮殿の写真。

「ねえ、ここにも行くのよね」と、ウィーンが初めての彼女ははしゃぎ気味。

私にとっては13回目のウィーンで、シェーンブルンにも数回行っているが、彼女と一緒となると否応なく気分も浮き立ってくる。

 

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空港からはUberで車を手配したが、連絡が来たミーティングポイントは”ターミナル3のラストドア”。

”到着階のラストドア”でいくら待っても来ないと思ったら、車は”出発階のラストドア”で待っていたというトラブル。

それでも何とか乗車でき、ホテルに到着。

 

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現役だった頃は最高級ホテルの「ブリストル」か「インペリア」』に宿泊していた。

でも今回調べてみるとあまりに高価なので、少し格を落としたホテル、「ロイヤル」にした。

それでも場所は街の中心部、シュテファンスプラッツ横という最良のロケーションにあるホテルだ。

 

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ロビーには一台の古いピアノ(クラヴィーア)が置かれている。

 

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説明を読んでみると、このピアノは1863年から64年にかけてワーグナーが使っていたもので、これでオペラ、「ニュルンベルクのマイスタージンガー」が作曲されたのだそうだ。

 

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ピアノの上には、リヒャルト・ワーグナーの胸像。

以前、ドイツ人の友人からバイロイト音楽祭に誘われたことがある。

ワーグナー音楽祭ともいわれる催しで、彼は音楽祭の主要スポンサーの一人だった。

ワーグナーのオペラは長くて疲れるので断ったが、今思うと行っておけばよかった。

 

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如何にも古い歴史あるホテルといった感じだが、整備・清掃は行き届き、居心地が良さそうだ。

 

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ベッド幅は狭いが、ヨーロッパの古いホテルにしては部屋が広い。

 

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ソファーの他にテーブルと椅子も二客あり、使い勝手が良さそうだ。

 

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調度品の趣味も良く、彼女も気に入ってくれたようだ。

 

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どのくらい良い場所にあるか、シュテファンスプラッツから写真を撮ってみた。

左がウィーンのシンボル、シュテファン寺院で、その右手に”HOTEL”とサインが出ているのが、私達の宿泊先の「ロイヤル」。

 

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シュテファンスプラッツにはもうひとつホテルがあり、これが「ドゥ&コー」。

でも、歴史ある街にこのデザインはどうしても好きになれない。

 

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シュテファン寺院は12世紀半ばにロマネスク様式で建設され、14~16世紀に現在のゴシック様式に改築された。

時間は、もうすぐ20時。

でも、この明るさ。

 

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右側の塔は南塔で、137mの高さがある。

北塔もあるが、財政難で途中までしか建設されていない。

 

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シュテファン寺院は夜22時まで入場することができる。

荘厳な内陣の佇まいに、しばし魅入ってしまう。

 

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この日は北側のみ内部まで入ることが出来た。

こちら側には、地下のカタコンベへの入り口がある。

 

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柱の一つ一つの細工が素晴らしい。


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どの像も聖書の一節を表しているのだろう。

聖書は旧約、新約とも日本語で二回、英語で新約を一回読んでいるが、その程度の知識では皆目見当が付かない。

 

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シュテファン寺院前の広場、シュテファンスプラッツにはメリーゴーランド。

 

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そして多くの出店が並んでいる。

明日は聖霊降臨祭なので、今日から土、日、月と三連休のお祭りなのだ。

 

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ウィーンのメインストリート、ケルントナー通りにも人が溢れている。

 

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スワロフスキーは、オーストリアのクリスタル・ガラス製造会社。

そのショーウィンドウには、空中に浮く女性の不思議なディスプレイ。

下から吹き上げる風でスカートが大きく膨らみ、ゆらゆらとたなびく。

 

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その下には、横たわる女性の首。

目を引くが、何とも恐ろしいディスプレイだ。

 

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ケルントナー通りをリンク近くまで進むと、国立オペラ座に至る。

 

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オペラ座の前には、大きなプロジェクター。

中で上演されているオペラを観ることができるのだ。

 

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この日の演目はドニゼッティの「ドン・パスクワーレ」。

実は翌日のジュール・マスネの「マノン」を観ようと思い出発前に日本でチケットを手配しようとしたが、完売で断念。

私は何度も国立オペラ座でオペラ鑑賞をしているが、彼女は初めてだったので、とても残念。

 

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オペラ座のすぐ前にはこんな衣装の人も。

実はオペラ座の関係者ではなく、お土産物屋の店員さん。

 

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国立オペラ座のお隣は、ウィーンの最高級ホテル、「ブリストル」。

現役時代の定宿で、最上階のオペラ座を見下ろせる部屋に泊まっていた。

今回予約しようとしたら、一泊で二桁の諭吉が必要だったので断念。

 

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国立オペラ座の別の側のお隣には、有名ホテルの「ザッハー・ウィーン」。

 

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「ザッハー・ウィーン」の角には、『カフェ・ザッハー』。

 

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”オリジナル・ザッハー・トルテ”の看板が掛かっている。

 

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「ザッハー・ウィーン」のもう一つの角には、『カフェ・モーツァルト』。

 

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「ザッハー・ウィーン」のすぐ先のアルベルティーナにあるのが、今夜ディナーを取る予定だった『アウグスティーナーケラー』。

修道院のワイン蔵を改装して作られた、ワインレストランだ。

でも、彼女がラウンジから機内までずっと食べて飲み続けたので、今夜は夕食をとらずに休みたいというので、キャンセル。

ウィーン到着の夜の、軽い市内散策でした。