五月末のこと、彼女と六本木ヒルズで待ち合わせ。
車で向かったのは、”もうひとつの何時ものフレンチ”、西麻布の『レストランひらまつ レゼルヴ』。
何時ものとおり、白大理石の緩やかな階段を上り、二階のレセプションに向かおうと思ったら、今夜は一階の横の入り口からお入りくださいとのこと。
そこで二年前に新しく作られた入り口に向かう。
正面人口が使えないということは、今夜は三階のメインダイニングルームが満席で二階のレセプションフロアーもダイニングルームとして使っているということだ。
このレトロなエレベーターで三階のメインダイニングに向かう。
メインダイニングでは、今夜の客を迎え入れる準備が整っている。
今夜はどんな料理とワインに出会えるか楽しみだ。
今夜の料理のテーマは、リヨン、そしてサブテーマは宮崎。
アペリティフは、ヴーヴ・アンバル、クレマン・ド・ブルゴーニュ、ミレジム、2016年。
ブルゴーニュを代表するクレマンの造り手が、『ひらまつ』の為に造るスペシャル・キュヴェ。
2016VTは黒ぶどうの比率が高くなったようで、果実味、熟成感が一層強くなっている。
本当に美味いクレマンだと思う。
鶏白レバーのガトー仕立て、生駒高原のピクルス。
使われているのは、宮崎県産の鶏。
添えられているのは、赤ワインとポルトのソース。
宮崎県生駒高原の野菜と、日向夏のコンポート。
暑い季節は冷えたスパークリングが美味い。
ということで、二杯目。
熱々のバゲットが届く。
美味しいので、これだけでワインが進んでしまう。
ということで、三杯目、そして四杯目。
白ワインは、ジョセフ・ドルーアンのマコン・ヴィラージュ。
ここでマコンを飲むのは初めて。
メゾン・ジョセフ・ドルーアンはボーヌに本拠地を置く、1880年創業の家族経営のドメーヌ。
オスピス・ド・ボーヌに自社畑を寄贈していることでも有名。
柑橘系の甘い香り。
キリリと引き締まった酸とミネラルを持つ、綺麗なボディ。
さすがジョセフ・ドルーアンのワインは美味い。
魚のクネル、ソースアメリケーヌ。
リヨンではカワカマスが使われるが、日本には居ない魚なので、代わりの白身魚が使われる。
今夜の白身魚は、宮崎県産の真鯛と鱸。
ふわふわの淡白なクネルと、濃厚なアメリケーヌの組み合わせが素晴らしい。
やはり内木場シェフの料理は美味しい。
西麻布の”もうひとつの何時ものフレンチ”、『レストランひらまつ レゼルヴ』で彼女と過ごす素敵な夜は続きます。