銀座のフレンチの名店、『レストラン タテル・ヨシノ』で開催された”ボンジュール・フランス/ディネ・グルマン”の会に彼女と共に参加した素敵な夜の続き。
季節の野菜、モネの庭園をイメージして。
いったい何種類の野菜が使われているのだろうか。
サラダ、ジヴェルニー風といった感じ。
飲んいるワインは、ロワール、トゥーレーヌのドメーヌ・ラ・ピフォディエール、ソーヴィニヨン、2014年。
軽くスモークしたサーモンのミキュイ、ステラ マリス風。
『ステラ マリス』は吉野シェフがパリで営んでいたレストラン。
低温でじっくり火入れし、レアに近い状態に仕上げたスモークサーモンに、ジャガイモのパンケーキをアレンジした逸品。
上に添えられたレモンクリームと、すっきりとした苦みのクレソンのソースが良いバランスを生み出している。
赤ワインは、ローヌ。
コトー・ドゥ・トラヴェールが造る、キュヴェ・チュア・ヴァン・コート・デュ・ローヌ、2015年。
初めて飲む造り手のワイン。
果実の凝縮感、強いタンニンが印象的。
色合いは不透明な赤紫。
アルコール度数は14%と少し高め。
セパージュは、グルナッシュ40%、カリニャン40%、シラー20%で、ぶどう栽培はビオディナミ。
三種類目のパン。
焼きあがった仔羊がテーブルに届く。
ローズマリーの香りが素晴らしい。
大沢晴美氏の説明で、サービスマンによる肉の取り分けの模範演技が行われる。
実演者は、田中総支配人。
ここではクロッシュがかぶせられて料理が届く。
最近はクロッシュを見ることが少なくなったが、代官山の『マダム・トキ』でも使われている。
テーブル上のクロッシュが、まさにショータイムといった感じで一斉に引き上げられる。
仔羊のロースト、香草のペルシヤード仕立て。
ラムの焼き色が素晴らしい。
オーストラリア産ラムは柔らかくジューシー。
肉料理を食べ終えると、デセールのフランベの実演。
ラム酒を徐々に温める。
が、なかなか火が入らない。
ようやく着火。
火が付いたラム酒を手早くババに振り掛ける。
さすが田中総支配人、手際が良く動作に無駄がない。
そしてテーブルに届いた、ラム酒風味のババ。
ラム酒の香りが鼻腔をくすぐる。
「吉野シェフのお料理は久し振りだけど、やっぱり美味しいわね。今夜もありがとう」と彼女。
「ボンジュール・フランスのディネ・グルマンは楽しいね。今夜も君と一緒に来ることが出来て幸せだよ」と私。
砂糖は、ラ・ペルーシュが使われている。
インド洋にあるフランス領レユニオン島のサトウキビ100%で作られるプレミアムな角砂糖なのだ。
ミニャルディーズもヴォリュームたっぷり。
美味しいので完食。
テーブルに吉野シェフがご挨拶に来られたので、彼女に頼んで写真を撮ってもらう。
シェフはとても誠実で気さくな方なので、お話しにも温かみがあって楽しい。
私達とご一緒させていただいた美人姉妹との写真では、吉野シェフの笑顔が弾けていらっしゃる。
会もお開きとなり、テタンジェ・アンバサダーのシュビヤー・クリストファー氏とご挨拶。
このあと、フランス大使公邸でのパーティでお会いしたチーズ検定講師の天堵さんとも再会し、話しが盛り上がる。
田中支配人に見送られ、レストランを出たのはかなり遅い時間となってしまった。
彼女と過ごす、銀座の『レストラン タテル・ヨシノ』での素敵な夜でした。