銀座の大好きなフレンチ、『ブラッスリー ポール・ボキューズ』で友人達と過ごす楽しい夜の続き。
メンバーは、Jellyさん、ちぃさん、りりかさんと私。
四人で乾杯したアペリティフは、洋梨のカクテル。
美味しいのでお代わりをしてしまい、これで三杯目。
洋梨のリキュール、洋梨のピューレをスパークリング・ワインで割った、カクテルは、フルーティーな味わいながら後味は切れの良いブリュット。
使われている洋梨のリキュールは、ディジョンに本拠地を置くルジェが造る、ポワレ。
ルジェは1841年創業の名門リキュール・メーカー。
スパークリング・ワインは、ヴーヴ・アンバルが造るクレマン・ド・ブルゴーニュ、ブリュット、ミレジム、2015年。
カクテルに高品質のミレジムを使うとは、さすが『ポール・ボキューズ』。
前菜は、テット・ド・フロマージュ、ソースラヴィゴット、小さなサラダと一緒に。
手前にあるのは、ケッパーとピクルスのソース。
テット・ド・フロマージュは豚の頭で作られた煮凝り。
星野料理長によると、豚耳などの頭の部位だけでなく、豚足など色々な部位が使われているそうだ。
白ワインは、ロワールのアルフォンス・メロが造る、レ・ペニタン、コート・ド・ラ・シャリテ、2009年。
アルフォンス・メロはサンセールで19代続く名門。
サンセールとシャブリの中間にあるコトー・シャリトワで造られるシャルドネ。
2009年ということで熟成が進み、完熟した洋梨のニュアンスとエステル香を持ち、ミネラルも活き活きとしている。
魚料理は、秋鮭とホタテ貝のムニエル、バジルの香るソースブールブラン、季節野菜と凝縮したトマトのアクセント。
秋鮭の上にはホタテ。
泡はバジル。
ソースブールブラン、トマトのピューレ、バジルの泡の三種のソースが使われた贅沢な一品。
赤ワインは、ボルドー。
モンターニュ・サンテミリオンのシャトー・メゾン・ブランシュ、2009年。
モンターニュ・サンテミリオンは、サンテミリオンの北にある四つのサンテミリオン衛星地区の内の一つ。
プルーン、カシス、ビターチョコレートのニュアンス、濃厚で美味い。
ぶどう栽培はオーガニックで、セパージュはメルロー80%、カベルネ・フラン20%。
レ・ペニタンとシャトー・メゾン・ブランシュを交互に飲みながら食事をするのも楽しい。
新しいワインが出されるたびに、一応皆さんにそのワインの説明を行うが、くどくならないように簡潔なコメントを心掛ける。
肉料理は、宮若牛とジャガイモのガレット、赤ワインソース、ほうれん草のエチュベとロックフォールの軽いクリーム。
ジャガイモのガレットで挟んだハンバーガーといった感じ。
宮若牛のハンバーグは焼き色も美しい。
宮若牛は、福岡県宮若市で生産された牛。
宮若市とはコラボ関係にあり、同市のふるさと納税返礼品に『ポール・ボキューズ』の食事券が使われているのだそうだ。
でも総務省の「返礼品は地場産品に限る」というお達しにより、この返礼品は今年度いっぱいで廃止になったしまうのだろう。
ディジェスティフは、ロゼス、ポート、トゥニー。
『ひらまつ』定番のディジェスティフのひとつだ。
樽で10年熟成されたポートは美味い。
お代わりして飲んでしまうが、フォーティファイド・ワインなのでアルコール度数が高く、気持ち良く酔ってしまう。
デセールは、マロンクリームと軽いヴァシュランのモンブラン仕立て、バニラアイスクリームと温かいチョコレートソースと一緒に。
テーブル上で温かいチョコレートソースが注ぎ込まれる。
マロンクリームの中にはチョコレートでコーティングされたメレンゲが入っている。
この秋の新作デセールは美味しく、人気だ。
コーヒーで今夜を締めくくる。
皆さんも満足していただけたようで、また次回来ようと話しが盛り上がる。
Jellyさん、ちぃさん、りりかさんと過ごす銀座の夜は楽しく更けていきました。