東京ミッドタウン日比谷の『バーマン』で彼女と過ごす楽しいランチの続き。
『バーマン』は、新潟の『カーブドッチ』と代官山の『アタ』のコラボ店。
続いて出された料理は、マグロのうなじとパルメザンチーズ。
マグロのうなじ肉をさっと炙り、パルメザンチーズと共にサラダ菜に巻いて食べる。
うなじ肉を生で食べるとこんなに美味しいとは驚き。
これは『アタ』の名物料理である。
目の前に置いてあったマグロの頭は、解体されて料理に使われてしまった。
と思ったら、新しい頭が出された。
新しい頭は、ディナー用なのだろう。
カーブドッチのスパークリング、ブラン・ド・ブラン、ブリュットを飲み干すと、”もぐら”を抜栓。
カーブドッチ、もぐら(シャルドネ)、2017年。
2017年はぶどうの出来が厳しかった年。
そこで2016年と異なり、スキンコンタクト(マセラシオン)は行わずに醸造。
樽で発酵後、澱とともに4ヶ月間熟成させ、亜硫酸無添加、無濾過でボトリングされているそうだ。
柑橘系、そしてトロピカルな香り。
口に含むと、綺麗な果実味の中にしっかりとした酸。
アフターまで伸びのあるバランスの良い果実味と酸だ。
「美味しい。日本ワインがこんなに美味しいとは知らなかった」と彼女。
「君が気に入ってくれて良かった。動物シリーズを全て飲みに来ることにしようね」と私。
イワシのコンフィとトレビス。
野菜は赤キャベツかとおもったら、トレビスだった。
丸々とした大きなイワシが一尾トレビスの上に乗っている。
「綺麗に三枚におろしてね」と彼女。
何とか上手く取り分けることができた。
イワシの旨味に、トレビスのほろ苦さがなかなか良く合う。
魚介のフィデウア。
え、パエリアじゃないの、と思って上の貝類をどけると、フィデオ(細いショートパスタ)が現れた。
なるほど、これはフィデウアだ。
バルセロナで食べた時にも思ったが、フィデオを使うより、米を使った方が好きだ。
でもこのフィデウアは美味い。
ワインリストは、名刺入れ。
入荷しているワインが名刺大のカードに記載され、リストに差し込まれている。
お店にはカーブドッチからの派遣者も。
カーブドッチ・スタッフの酒井さんとのワイン談義も楽しい。
席を立ち店を出ようとすると、入り口のカウンターにはピンチョスがいっぱい並べられている。
「ねえ、次はピンチョスを食べに来ましょうよ」と彼女。
「前菜をピンチョスにして、あとはメインを頼んでワインを飲んでも楽しそうだね」と私。
ショップカードの絵も楽しい。
満ち足りた思いで店をあとにする。
アトリウム方向に歩くと、彼女が立ち止まった。
「このお店も好さそうね」と彼女。
「ここは女流シェフの秋元さくらさんのお店、『モルソー』だよ」と私。
目黒から移転してきた人気店で、ソムリエはご主人の秋元史彦氏。
ここも来たいお店の一つだ。
店の前には、あの『ナベノイズム』の渡辺オーナーシェフから贈られた生花。
これを見ただけでも『モルソー』で早く食事をしたいと思ってしまう。
東京ミッドタウン日比谷で彼女と過ごす楽しい午後でした。