彼女が久し振りに美味しいラムを食べたいという。
そこで、神楽坂の『ウルトラ・チョップ』に行くことにした。
関東地区総店長の竹田さんに連絡し、美味いフルラックのローストをお願いしておいた。
待ち合わせより少し早めに神楽坂に到着し、赤城神社にお参り。
御祭神は、磐筒雄命(いわつつおのみこと)と赤城姫命(あかぎひめのみこと)。
大鳥居をくぐり参道を進むと、目の前に大きな欅のご神木が現れる。
ご神木の左側を抜けると、本殿に通じる石段を登る。
夜、真っ暗な空に浮かび上がる明るい本殿は神秘的だが、昼に見るととてもシンプルな造り。
江戸時代には、日枝神社、神田明神と並び、江戸の三社と称されたが、その後火災や戦災で焼失し、この本殿が完成したのは平成22年。
本殿の右側には集合住宅ビルが建設され、アカギ・カフェや神社の宝物殿もある。
このビルは完成から65年後に解体され、森に戻される計画である。
赤城神社を出ると、早稲田通りに戻らず、裏通りを散策。
モダンな焼き鳥店、『ルージュ』の角を曲がり、美味しいスイーツバーの『アトリエコータ』を覗いてみる。
この路地には、こんな懐かしいお豆腐屋さんもある。
音楽之友社の横に出て早稲田通りに戻る。
神楽坂上の”神楽坂”の旗は、この柿色。
早稲田通りを下ると、待ち合わせ場所の毘沙門天が右手に見えてきた。
神楽坂下の旗は、小豆色。
彼女と落ち合うと、再び坂を上り、イタリア食材のお店、『ドルチェ・ヴィータ』に向かう。
ここに並ぶ多くのワインは、全て試飲することができる。
前回は20種類くらい試飲し、気に入った6本を購入。
そして試飲コーナーの奥には、角打ちカウンター。
今日は暑いので、”なみなみ泡”、をお願いする。
若いお嬢さんが目の前で、コップになみなみと注いでくれる。
手がとっても綺麗だ。
見事な表面張力。
彼女と”かんぱ~い”と声を交わし、二人ともカウンターに屈み込んでワインを啜る。
冷えたスプマンテが美味い。
カンパーニャ州のスプマンテ、オーロ・デル・マルケーゼ。
ぶどうはファランギーナで、マルケーゼとは侯爵という意味。
新しいボトルを抜栓してくれたが、ボトルを見ると、”なみなみ泡”二杯で残量が半分になっている。
ワインのお供は、ピッツァ。
これらのピッツァは、カウンターの向かい側に置かれたフリーザーの中に冷凍品が売られている。
彼女が選んだのは、チーズ・ガーリック。
一切れがMサイズの1/4と大きいので、一切れを温めて、それを二つに切ってもらった。
お店の方が、これもどうぞと言って、ソフトサラミを出してくれる。
更に別の方が、切ったばかりですと言って、プロシュートを届けてくれた。
さて、そろそろ今夜のお店に行く時間。
「最後に赤も少しだけ飲みたいわ」と彼女。
すると、お店で一番高価なバローロとバルバレスコを試飲させてくれた。
このネッビオーロ、かなり美味い。
『ドルチェ・ヴィータ』を出て神楽坂上の交差点を渡ると、すぐに今夜のお店、『ウルトラ・チョップ』に着く。
階段を二階に上りドアの前に立つと、壁に描かれた少年少女の影絵が迎えてくれる。
泡は『ドルチェ・ヴィータ』で飲んできたので、白をグラスで注文。
グレープフルーツ、パッションフルーツの香り。
豊かな果実味と酸のバランスの良い綺麗なソーヴィニヨン・ブランだ。
飲んでいるワインは、インヴィーヴォが造る、マナ、マールボロ、ソーヴィニヨン・ブラン、2016年。
インヴィーヴォは2007年設立で、マールボロとセントラル・オタゴで評価の高いワインを造る、プレミアム・ワイナリー。
リヨン風サラダ。
上に乗った半熟卵を割って混ぜ合わせ、二人の皿に取り分ける。
ベーコンも入っているので、結構ヴォリュームがある。
『メゾン・カイザー』のバゲットはお代わり自由。
美味しいが、パンばかり食べているとラムがお腹に入らなくなるので、食べたい気持ちをぐっと抑える。
神楽坂のラムの名店、『ウルトラ・チョップ』で彼女と過ごす楽しい夜は続きます。





















