外苑前(南青山)の人気のフレンチ、『プレヴナンス』で彼女と過ごす素敵なランチの続き。
アペリティフ、白ワインのあとは、赤ワインを抜栓。
ドメーヌ・フォンテーヌ・ガニャールが造る、ブルゴーニュ・ルージュ、2015年。
シャサーニュ・モンラッシェの名門、ガニャール・ドラグランジュとブラン・ガニャールの一族が1985年に設立したドメーヌ。
シャサーニュ、ポマール、ヴォルネイに約8haの畑を保有している。
色合いは透明感のある淡いルビー色。
柔らかで上品な果実味。
色合いから薄旨系のピノを想像していたが、驚くほどしっかりした複雑なストラクチャーを持つピノだ。
発酵は自然酵母で行い、ヴォルネイとシャサーニュ・モンラッシェの畑の樹齢約50年のぶどうが使われている。
コルクは品質が良く長さも充分。
香りも良い。
肉料理は、銘柄豚のロースト。
群馬県の上州銘柄豚だったと思うが、何と言う名前だったかは失念。
静井シェフは野菜にもこだわりがあり、生産者の方と連携して自然栽培の美味しく健康的な野菜を追及されている。
来月には、天然の山菜を集めて調理する、山菜尽しの会が催されることになっている。
ワインがまだ残っているので、フロマージュを頼むことにする。
今日のフロマージュは、4種類。
トロトロの白カビ系は別に保管されている。
青カビは、フランス・オーベルニュ地方のフルムダンベール。
塩分が強すぎないので好きだ。
シェーブルはフランス・ポワトゥ・シャラント地方(コニャック生産地)のトピネット。
ウォッシュはベルギー・リエージュ地方のエルヴ。
これはジンで洗ったエルヴで、強い香りが素晴らしい。
白カビは、フランス、リヨン近郊で造られる、サン・フェリシアン。
とろとろに溶けていて美味い。
彼女はフロマージュに蜂蜜を合わせるのが好きなので、出してもらう。
フォンテーヌ・ガニャールの最後の一口。
淡い色調なので、ワインを透過した光が綺麗に輝いている。
デセールはお腹いっぱいでも美味しく食べてしまう。
柑橘のムースが爽やかで美味い。
添えられている葉っぱは、ソムリエの西塚さんが今朝、野原で摘んできたもの。
バニラアイスクリームも濃厚で美味。
フレンチやイタリアンの食後は、強いコーヒーが美味しい。
ミニャルディーズは、マドレーヌとギモーヴ。
「今日のランチは素晴らしかったわ。今日もありがとう」と彼女。
「なかなか予約が取れないお店だから、来月の予約をお願いしておこう」と私。
静井シェフと西塚ソムリエが店の前の道まで見送りに出てくれた。
お二人とお別れの挨拶を交わし、表参道方面に向かう。
お腹がいっぱいなので、表参道まで散歩することにしたのだ。
レクサスのビルの石畳の路の奥には、素敵な一軒家レストラン、『アクアヴィット』がある。
北欧料理のここも好きなお店だ。
表参道に至ると、半蔵門線に乗って渋谷に向かう。
彼女がスタバのフラペチーノを食べたいというので探すが、道玄坂には無い。
マークシティや駅のスタバに行くには時間が無い。
そこでファミマでベリーベリーフラッペとゴディバのミルクチョコレート・アイスクリームを購入。
急いでTOHOシネマズ渋谷に向かい、ネットで購入しておいたチケットを発券。
今日は、「レディ・プレイヤー1」の封切日なのだ。
上映場所は、地下にあるスクリーン6。
ポップコーンも一瞬頭をよぎったが、流石にお腹がいっぱいなのでパス。
二日前の午前零時の発売開始とともに購入したので、前が広い真ん中の席をゲット。
驚いたことに、私の隣も、そして彼女の隣も、そしてそのまた隣も、男性が一人で観にきている。
周りを見ても、ほとんど男性の一人客か、男性の二人連れ。
アメリカ版のポスター。
日本版のポスター。
仮想世界と現実世界が交錯する早い展開がとても面白い。
色々な映画やアニメのオマージュも随所に散りばめられているが、ゲーム名については全く分からない。
周りの一人で来ている男性たちは、どうやらゲームオタク達のようだ。
男性で満ち溢れる映画館内は異様な雰囲気だったが、面白い映画でした。