今日は彼女と表参道で待ち合わせ。
私が俺フレにデビューしたことを知り、彼女も行きたいと言い出したのだ。
予約しておいたのは、Ao<アオ>の1階にある『俺のフレンチ・イタリアン青山』。
私が昨年末にデビューを果たしたお店だ。
俺シリーズはシェフによって味がかなり異なるとのことなので、安全のため同じ店を選んだ。
このお店では生演奏を聴くことが出来る。
前回はピアノだったが、今回はジャズ。
予約時間まで店の前で待ち、時間と共に入店。
ピアノの真ん前のカウンター席を選択。
まずは、スパークリングで乾杯。
この注ぎ方、本当に上手い。
一口啜ってから、目と目を合わせて乾杯。
銘柄は確認を忘れたが、細かで綺麗な泡立ち、すっきりとした辛口が心地良い。
このグジェール、結構美味い。
ホタテと甘海老のタルタル、アスパラのムース。
甘海老と帆立の甘みが素晴らしい。
取り分けるとぐちゃぐちゃになってしまったので、撮影には不向き。
鮮魚のカルパッチョ。
今日の魚は鰤。
プチトマトやタマネギのマリネが脂の乗った鰤に良く合う。
飛子のプチプチ感が心地良い。
赤ワインはボトルで注文。
ピエモンテ州のペリッセロが造る、ランゲ・ネッビオーロ、2015年。
ペリッセロはバルバレスコの人気の造り手。
このワインは、バルバレスコに使わない樹齢が若いネッビオーロのぶどうを用いて造られていることから、ベイビー・バルバレスコと呼ばれている。
濃い目のルビー色。
ストロベリー、ラズベリーの果実香に、仄かな樽香。
口に含むと、硬いタンニンに驚く。
酸もあり、熟成のポテンシャルを感じる。
「美味しいけど、あと2~3年後に飲んだ方が良いワインね」と彼女。
20~30%をバリックで、残りを大樽で8~9ヶ月熟成させているそうだ。
本日の鮮魚料理は、鱈のポワレ。
切り身の大きさが半端ではない。
「何時も行くフレンチのお店の8倍くらいの大きさがあるわ」と彼女。
二人に切り分けても、こんなに量がある。
ここの料理は4人で食べて丁度良いヴォリュームだ。
でも、取り皿が小さいのが残念。
テーブルが狭いので仕方が無いのだろう。
今日の生演奏は、ジャズ・ピアニストの高浜和英氏。
真後ろの席なので顔は見えないが、演奏はとてもよく聞こえる。
牛フィレとフォアグラのロッシーニ、黒トリュフソース。
黒トリュフのトッピングを追加。
たっぷりの黒トリュフが嬉しい。
二人に切り分け。
肉の焼き加減も上々。
「このまえ食べたメゾン ポール・ボキューズのロッシーニに較べると、フィレ肉もフォアグラも4倍くらいの大きさね」と、またまた彼女。
「うん、でも価格は四分の一だよ」と私。
半分に取り分けてもこの分量。
ポーションは大きくても柔らかいので、どんどん食べ進んでしまう。
〆は、ワタリガニのクリームパスタ。
「どうしてこんなに量が多いの。食べられるかしら」と再び彼女。
たっぷり入ったワタリガニも旨い。
でも、もうお腹はいっぱいで苦しいくらい。
「店内が騒がしくて居酒屋みたいだし椅子が悪いのが気になるけど、料理もサービスも一流ね。人気の理由がわかって楽しかった。ありがとう」と彼女。
「これだけ混んでいるのに、料理が丁度良いタイミングで出されるのが驚きだね。テーブル席は狭いので、カウンターにして良かったよ」と私。
「もうお腹いっぱいで気持ち悪いくらい。こんなにヴォリュームがあるなら注文を減らせばよかった」と彼女。
「僕たちは絶対食べ過ぎだよ。少し歩こうよ」と私。
「うん、Ao<アオ>で買い物をしたいわ」
ショッピングで消化が進むとは思わないが、お付き合いすることにする。
青山での楽しい休日は続きます。