和食と日本酒の名店、『京橋 酛』でmayuさんとpoohcoco-papaさんと過ごす楽しい夜の続き。
続く日本酒は、ではなく、今度はシャンパーニュ。
上野料理長のご結婚祝いにmayuさんがプレゼントされたアンリオを、お店の客全員にお裾分け。
上野料理長、おめでとうございます!
さすがアンリオ、安定の美味しさ。
金目鯛の兜煮。
これはかなりの大物。
私が到着した時、上野料理長は大きな金目鯛の仕込みの真っ最中だった。
この金目鯛は、内房総ものだそうだ。
七種類目の酒は、新潟県加茂市の加茂錦酒造が醸す、荷札酒 雄町50 純米大吟醸 ver.4.2 しぼりたて無濾過生原酒。
先月飲んだ加茂泉は、米袋に入った純米吟醸だったが、今回は荷札の酒とは面白い。
クリアーなふくよかさ。
無濾過生原酒といってもアルコール度数が15度なので、アルコールアタックが強くないので旨味を素直に楽しむことができる。
ラベルにはタンクNo.も入っていて、これはNo.163。
麹米は山田錦、掛米は雄町で、精米歩合は50%。
クエの鍋仕立て。
ぷりぷりの身が心地良い。
酢橘と塩で食べても良いし、タレにつけても旨い。
八種類目は、山形県鶴岡市の亀の井酒造が醸す、くどき上手 純米大吟醸 ラグジュアリー 生詰。
鈴木店長さん曰く、私のブログのイメージに合わせた酒とのこと。
どうしてこんな真面目な私にくどき上手なのか不可解だが、美味しいので気にしないことにする。
酸味、苦み、旨味のバランスが素晴らしい。
裏ラベルには生意気な大人味と書かれているが、これは粋な大人の味だ。
兵庫県産山田錦を用い、精米歩合は45%。
ホワイトアスパラガスと半熟卵。
この卵は、一時間かけて低温でゆっくりと作られてもの。
九種類目は、新潟県南魚沼市の高千代酒造が醸す、高千代 純米吟醸 愛山 無濾過生原酒 59。
またまた好きな愛山。
栽培が難しい品種だ。
阪神大震災前は剣菱が守り続けてきたが、震災により剣菱が使えなくなったことから、幾つかの蔵に広がった伝説の酒造好適米。
この濃厚で芳醇な旨味が好きだ。
続く料理は、揚げ物。
牡蠣、車海老、真鯵。
これは大きな牡蠣だ。
ぷっくりと柔らかく、とても濃厚。
車海老も特大。
この海老は、先程まで生きていたもの。
揚げる直前に、殻剥き。
殻を剥かれたあとも、ピクピクと動いている。
そして真鯵。
肉厚でふっくらとした身がすばらしく上質。
調理前の真鯵。
小振りのハマチかと思う位の大きさで、40cm近くあるのではないだろうか。
十種類目は、三重県名張市の木屋正酒造が醸す、而今 山田錦無濾過生 純米吟醸。
而今も色々な酒造好適米を用いた純米吟醸を醸している。
これは山田錦の純米吟醸。
旨味と酸のバランスが抜群。
文句なく美味い酒だ。
ここまでラベルと、お腹はいっぱい。
〆の土鍋ご飯はスキップし、酒のアテに香の物やチーズを食べながら、もう少し日本酒を味わうことに。
十一種類目は、ちょっと変わった日本酒。
千葉県いすみ市の木戸泉酒造が醸す、Afruge No.1 2014.
先月、銀座の『こころん』でAFSを飲んだが、Afrugeは、AFS製法(高温山廃一段仕込み)の純米酒を赤ワイン樽で熟成させた酒である。
このボトルのヴィンテージは2014年。
樽熟成6か月、瓶内熟成18ヶ月を経てリリースされた熟成酒で、生産本数は僅か444本(500ml)。
薄い琥珀色。
濃厚な熟成感と酸味。
これはもはや日本酒の範疇を超えた酒である。
十二種類目、〆の酒は、福島県郡山市の仁井田本家が醸す、にいだしぜんしゅ 生酛 絞り生。
仁井田本家は、健康に良い酒造りを目指し、自然米100%、純米100%、天然水100%を酒造りの基本としている。
この蔵の酒を飲むのは初めて。
美味しかったと思うが、これだけ飲んでしまうと、申し訳ないが記憶が薄くなっている。
今夜は良く食べ、良く飲んだ。
このお店の人気の理由がよくわかった。
mayuさん、poohcoco-papaさん、お世話になりありがとうございました。
鈴木店長、上野料理長、茜さん、美味しい料理と日本酒と素敵なおもてなしに感謝です。
お腹がいっぱいなので、京橋から東京駅まで歩く。
東京駅でmayuさんとpoohcoco-papaさんとお別れすると、私は更に日本橋方向に歩を進める。
呉服橋に、大きな空間ができている。
ここには、私が長い間仕事で通ったビルがあった。
時の流れを感じる瞬間。
東京駅の日本橋口も綺麗になった。
久し振りに日本酒と和食を堪能した、楽しい夜でした。