『メトロポリタン東京』で彼女と過ごす楽しい一日の続き。
シャンパーニュを飲み干した後は、ブルゴーニュを抜栓。
オスピス・ド・ボーヌ、ボーヌ、プルミエ・クリュ、キュヴェ・ギゴーヌ・ド・サラン、2001年。
エルヴァージュは、ブシャール・ペール・エ・フィス。
オスピス・ド・ボーヌは1443年に設立された、貧者のための慈善病院。
多くのぶどう畑の寄進を受け、そのぶどうで造られるワインを販売した収益金で運営されている。
ワインは樽で競売にかけられ、その競売日は11月の第三日曜日。
その前後を含めた三日間は”栄光の三日間”と呼ばれ、ボーヌの街はワイン一色に染まり大賑わいとなる。
樽で競り落とされたワインはネゴシアンによって樽熟成、瓶詰が行われる。
このボトルのネゴシアンは、1731年創業の名門、ブシャール・ペール・エ・フィス。
2001年VTなので16年の熟成を経ているが、退色はほとんど見られない。
ラズベリー、ストロベリーやスミレ、樽の香り。
口に含むとカシス、プルーン、そして温度が上がってくると落ち葉や黒い土のニュアンスも。
タンニンは円やかで果実味に綺麗に溶け込んでいる。
「貴方は本当にオスピス・ド・ボーヌが好きね」と彼女。
「うん、このエチケットを見ると歴史的背景に何だかワクワクするよね」と私。
「私はコート・ド・ニュイの方が好きだけど、栄光の三日間には行ってみたいわ」
「それじゃあ今年、行ってみようか」
こんな会話も楽しい。
柿安ダイニングの黒酢酢豚。
ルームサービスに頼んで電子レンジで温めてもらった。
300gあるので、たっぷりと食べることが出来る。
やはり温めてもらうと美味い。
ここのルームサービスは嫌な顔一つせずにさっと温めて届けてくれるのが嬉しい。
RF1で購入した、香ばしグリル、海老とポテトのアヒージョ風。
これも温めてもらった。
今回初めて買ったが、なかなか美味い。
柿安で購入した、定番の播磨牡蠣牛蒡マヨネーズ。
これもホッカホカにしてもらった。
大振りで柔らかな牡蛎とシャキシャキの牛蒡の組み合わせが面白く美味い。
食事のあとは、グラマシーニューヨークのケーキ。
グラマシーニューヨークが日本に出店したときは日本橋高島屋にしかなかったので、頻繁に高島屋に買いに行ったものだ。
彼女のデザートは、和栗モンブラン。
そして私のは、クリオ・ブルー。
チョコレートクランチもチョコレートケーキも美味い。
コーヒーは部屋に備え付けのものもあるが、さすがにルームサービスに何も頼まないのは申し訳ないのでポットで注文。
もうお腹はいっぱい。
午後二時過ぎから食べ始めたが、既に外は夜の帳に覆われている。
さて、パソコンを立ち上げて映画を観ることにしよう。
ついでに、記事へのコメントもチェック。
観た映画は、「ファインド・ミー」(原題:Come and find me)。
まあまあ面白かったが、ストーリーの展開には無理がある。
一夜が明けて、早朝に目が覚めた。
彼女を起こさないように遮光カーテンの中に潜り込む。
窓の外には、顔を出したばかりの太陽。
シャワーを浴び、朝食を済ませると、今日も良い天気。
そろそろ出発することとしよう。
昨夜楽しませてくれたボトルともお別れだ。
『メトロポリタン東京』で彼女と過ごす楽しい一日でした。