青山の『ブション・アミュゼ』で彼女と過ごす楽しい夜の続き。
鳩に合わせるワインのペアリングは、アラン・ブリュモンのシャトー・モンテュス・ルージュとのこと。
タナ80%で造られたワインは強すぎて鳩に合わないので、変えてもらう。
選んだワインは、ドイツ、ファルツ地方のフリードリッヒ・ベッカーが造る、シュペートブルグンダー(ピノ・ノワール)、トロッケン、2013年。
ドイツのピノ・ノワールのトップ生産者のワインである。
フリードリッヒ・ベッカーの畑は独仏国境地帯にあり、2/3はフランス領となっている。
色合いは透明感のあるルビー色。
黒スグリ、ラズベリー、ブラックチェリー、そして樽由来のバニラのニュアンス。
薄旨系のピノである。
5年前にハンブルグに旅した時に、毎晩のようにドイツのシュペートブルグンダーを飲み、すっかり虜になってしまった。
最近は日本にもドイツのピノが入り始めていて嬉しく思っている。
前田シェフにお願いして仕入れてもらった、フランス、ランド産の小鳩。
小鳩の藁焼きに使用した有機栽培の藁が木の皿の隅っこに添えられている。
こんがりと焼かれた腿が美味しそう。
この腿の大きさを見ると、小鳩であることがわかる。
胸肉の中は赤く、血が滴り落ちている。
この血の香りが食欲を誘うのだ。
薬味は、レモンとマスタード。
前田シェフがセップ茸のソテーをプレゼントしてくれた。
彼女の皿への盛り付けも、そこそこ綺麗に出来た。
「美味しい。鳩を食べたいと言うと、すぐに知り合いのシェフに頼んで準備してくれるなんて、嬉しいわ。本当にありがとう」と彼女に言われ、私も嬉しくなる。
食後のデザート・ワインは、ロワール、コトー・デュ・レイヨンのヴィニョーブル・ルコワントルが造る、シャトー・ラ・トマズ・ラブレイ、2014年。
コトー・デュ・レイヨンは、貴腐ワインで有名な産地。
甘いデザートワインだが、リンゴやレモンの爽やかな香りを持ち、すっきりした後味を持つ。
ぶどうの出来の良い年にのみ生産されるワインで、80%は貴腐ぶどうが使われている。
デセールは、ぶどうのグラニテとオレンジのムース。
ぶどうのグラニテの色がとても綺麗だ。
前田シェフ、今夜は色々と我儘を聞いていただき、ありがとうございます。
次回は友人たちと訪問しますね。
店を出ると、表参道交差点を過ぎ、南青山三丁目方面へ散策。
青山に来ると、彼女が必ず行きたがるお店があるのだ。
それは神宮前の高級クレープ店、『パーラ』。
はるばる歩いてお店に着くと、なんと臨時休業。
嘆き悲しむ彼女を慰めるため、近くのコンビニで和栗モンブランのソフトクリームを購入。
コーヒーも飲みながら、しばし休憩。
元気が出ると再び青山通りまで戻り、更に表参道を散策。
とうとう表参道ヒルズまで来てしまった。
明日の朝食用に、サラダとパンを購入。
それにしても、今夜は良く歩いた。
彼女はハイヒールでも歩くのが早い。
これならニューヨークでもよそ者に見えないだろう。
彼女と過ごす表参道の夜は素敵に更けて行きました。
















