白金高輪のフレンチ、『ラ・クープ・ドール』で彼女と過ごす素敵な夜の続き。
アンリ・ジローのエスプリ・ナチュールのボトルを飲み干したあとは、ブルゴーニュの赤。
ドメーヌ・ド・ラルロが造る、ニュイ・サン・ジョルジュ、プルミエ・クリュ、クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ、2012年。
ラルロはニュイ・サン・ジョルジュに三つの単独所有畑を持っている。
その中で最も力強いワインが、クロ・デ・フォレ・サン・ジョルジュ。
ニュイ・サン・ジョルジュは、ジュヴレ・シャンベルタンと並んで彼女が好きなアペラシオン。
「今夜は私が好きなワインばかり用意してくれたのね。アンリ・ジローもラルロのニュイ・サン・ジョルジュも大好き。ありがとう」と彼女。
コルクの品質はとても良く、長さも充分。
香りも良い。
綺麗なルビー色。
ラズベリー、ブラックベリー等の熟したベリー系の香りに、スミレや薔薇も感じる。
口に含むと、素晴らしい熟成感にリッチなタンニン。
なめし皮や広葉樹の濡れた落ち葉のニュアンス。
ぶどう栽培は、ビオディナミ。
力強く、まだまだ熟成のポテンシャルを感じる素晴らしいピノ・ノワールだ。
魚料理は、アイナメのロースト、ホタテ風味のソース、蕎麦の実と蟹のリゾット添え。
アイナメの火入れが素晴らしい。
蕎麦の実と蟹のリゾットに添えられているのは、蕎麦のスプラウト。
肉料理は、鴨胸肉のロースト、グリーンペッパーのソース、カボチャとクリームチーズのグラチネ。
カボチャとクリームチーズのグラチネが、鴨にこんなに良く合うとは驚き。
カボチャの種も季節感を添えている。
赤ワインが残っているので、フロマージュをお願いする。
今日のフロマージュは4種。
ハードタイプは、スイスのグリュイエール、6カ月熟成。
ブルーは、イタリアのブル・デル・レ。
シェーブルは、フランスのバノン。
ウォッシュ・タイプは、フランスのラングル。
二人の皿に取り分ける。
どれも熟成状態が良く、美味い。
デセールは、濃厚フォンダンショコラ、山椒風味のミルクアイス添え。
マネジャーでソムリエの伊佐さんが、ココナッツを振りかけてくれる。
フォンダンショコラを割ると、中から熱々のチョコレートが流れ出す。
「このフォンダンショコラ、とっても美味しいわ」と彼女。
確かに素晴らしい出来だ。
蝶のデコレーションがアクセントになっている。
なんだか食べてしまうのが可哀そう。
ミニャルディーズは、ホワイトチョコレート。
「今夜のお料理はとても美味しかったし、ワインも素晴らしかったわ。江戸さんのマッサージで身体も楽になったし、本当にありがとう」と彼女。
「僕も君と一緒に素敵な時間を過ごせて嬉しいよ」と私。
伊佐マネジャーと坪香シェフに見送られ、店をあとにする。
彼女と過ごす白金高輪の夜は、素敵に更けて行きました。




















