今夜は人気の中華に行くことにした。
場所は神楽坂の路地裏。
知っていないと行けない場所だが、お店は予約の取れない人気店、『エンジン』。
変わったビルの1階に『エンジン』がある。
ここは、のり奴姐さんに教えていただいたお店。
赤坂の『うずまき』でシェフを務めた松下和昌氏が2015年2月に開いたお店である。
ショップカードにも書かれている通り、松下シェフは和の食材を用いた中華で有名。
店内はとてもモダンなインテリア。
テーブル席が12人分。
カウンター席が6人分で、合わせて18席のお店。
今夜も予約で満席。
予約なしで訪れる方は入店できず、店には予約の電話が次々と入る。
最初のボトルはシャンパーニュ。
暑い夏に泡は欠かせない。
リシャール・シュルランが造る、エドモンド・シュルラン、ブリュット。
エドモンド・シュルランは、リシャール・シュルランのネゴシアン・ブランド。
グラスもとってもスタイリッシュ。
ボトルの高さほどもあり、勢いのある泡がより綺麗に見える。
フレッシュな果実味、爽やかなキレのある辛口。
ぶどうはリュット・レゾネで栽培され、セパージュはピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。
ピータン湯葉。
濃厚な湯葉の甘みがピータンの強い味を包み込んで美味い。
「ねえ、ここは中華なのよね」と彼女。
「そう、これが和の食材を中華に変える松下マジックなんだね」と私。
蒸し鶏茗荷ソース。
蒸し鶏のソースに茗荷を用いるとは。
これが良く合って美味いし、パクチーも良いアクセントになっている。
チェリーと赤くらげ胡麻和え。
胡麻和えは和のテイスト。
そこにアメリカンチェリーの甘みと、くらげのコリコリの食感が加わる。
想像を超える一品。
鮎の春巻き。
彼女が、どんな料理か興味があると言うので、注文。
これは一人一皿。
添えられているのは、赤酢。
身は春巻きに入っている。
内臓の苦みもあって美味い。
頭と骨はカラッと揚げられており、バリバリと食べることが出来る。
中華と言う言葉から予想していた料理とは異なる品々に、彼女も大喜び。
神楽坂の『エンジン』で過ごす素敵な夜は続きます。